EPISODE
あらすじ
平成のド田舎の男子学生・三島フトシ(荒木飛羽)は、髪が長く、なよなよしているという理由から、バスケットボール部に所属するクラスメイト・桐野マコト(曽野舜太)率いるグループにイジメを受けている。
しかし三島は抵抗するすべもなく、隠れて口紅を塗ったり、女性ものの服を着たり、“カワイイ自分に変身する”という日課が心のよりどころになっていた。
そんなある日、三島が屋上にいると、以前なくした口紅を桐野が自らの唇に塗ろうとしていることを目撃し…。
“本当の自分”を隠して学校生活をおくる桐野、“なぜか”三島に強く当たるイジメグループの一人・夢野太郎(藤本洸大)、“やたら”三島を気に掛ける新任の社会科教諭・柳田(阿部顕嵐)。自分のアイデンティティに目覚める三島の存在をきっかけに、桐野・夢野・柳田の“秘めたる感情”が徐々に明かされていく。
この世界のどこかで“本当の自分”でいられる場所を求めた彼らのひと夏の淡い青春物語、ここに開幕——。
閉鎖的な平成のド田舎に暮らす男子学生・三島フトシ(荒木飛羽)は、クラスで浮いている存在。“髪が長い”という理由から、同級生にイジメを受けているものの一切抵抗しない。
そんな三島の心のよりどころは、隠れて母親の口紅を塗ったり、長い髪をウエーブさせたり、“カワイイ自分”になることだった。
ところが、丹精込めて伸ばした長い髪をイジメグループにハサミで切られてしまう。ショックを受けて帰宅するも、鏡に映った自分を見て衝撃を受ける。
「すごい...かわいい...」
男たちに無理やり車に連れ込まれそうになった三島(荒木飛羽)を助けてくれたのは、イジメグループのリーダー・桐野マコト(曽野舜太)。素直に礼を伝えるも、三島が口紅をつけていることに対し、桐野は激昂する。
その後、学校の屋上にいると、以前なくした母親の口紅を桐野が持っていることを目撃。さらに、自らの唇に塗ろうとしていて…。
「あ、間接キッス?桐野って本当は俺のことが…」
桐野の思わぬ“本性”が明らかに。
桐野(曽野舜太)の本性を知った三島(荒木飛羽)。恋バナしたり、メイク用品を試してみたり…屋上でコッソリ会合することが日課になっていた。そこで、桐野が女性と付き合い、最後までした経験があることを知る。
そんな中、学年一カワイイ、クラスメイトの藤井凛花(片田陽依)から放課後呼び出された三島。付き合ってほしいと告白される。逡巡するも桐野の話を思い出し…。
「世界がガラリと...」
初の異性とのお付き合いで、三島の世界は変わるのか。