MBS(毎日放送)

金の卵12個目新座員インタビュー

吉本新喜劇で約5年ぶりに実施された「金の卵12個目オーディション」で、2025年4月、約500人の応募者のなかから合格した新座員17人が発表されました。 8月にはお披露目公演で舞台デビューを果たし、10月25日(土)、26日(日)には2回目の特別公演となる『金の卵LIVE~金の卵12個目公演~』が開催されました。 フレッシュな顔ぶれの新座員の皆さんにオーディション応募のきっかけや意気込みなどを伺いました。全2回にわたってご紹介していきます。
※金の卵12個目・新座員ケンさんのインタビューはこちらをご覧ください。

アイリスガワ

Airi Sugawa
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
私は元々、吉本興業の俳優部に1年間所属して、タレントとして活動していたんです。小学3年生からミュージカルをやっていて、これからもやっていくつもりでいたんです。
でも、お笑いがずっと好きで、面白いことをしながら舞台に立ちたいっていう思いが強くなってきたんですよ。「それってなんだろうな」って考えた時に、「あ、新喜劇だ!」ってなって。
私は横浜出身なんですけど、お父さんが関西出身で、転勤族で幼稚園の頃は大阪に住んでたりして、家族でなんばグランド花月(NGK)に新喜劇を観に行ったりもしました。家族からも「もう新喜劇しかないよ」ってすごく勧められて、「これが私のやりたい一番正解の道かもしれない!」と思って、受けさせていただきました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
歌が何より好きで、特技にしています。あとはミュージカルで培ってきた表現力。それとロボットダンスも得意です。
(ロボットダンス?)
はい(笑)。今のところ新喜劇に同じ特技を持つ方はいないと思うので、さらに技術を高めているところです。ミュージカルは男役とかを結構やっていて低音ボイスのほうが得意なので、いつか大塚澪さんとデュエットとかさせていただけたらなんて、勝手に思っています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
8月にお披露目公演で監修をされた佐藤太一郎兄さんから、「浅香あき恵さんを参考にするといいよ」ってアドバイスをいただいて。
私は今21歳なんですけど「たぶん年上の役が回ってきやすいと思う」っておっしゃっていて。「浅香あき恵姉さんのあのくらいのボケ量だったり、お芝居力だったり、そういうのがきっと合うと思うから」って言っていただいてから、より意識してあき恵さんを見るようになりました。
舞台にパッと登場して一瞬でインパクトを与えられるような座員になりたいですね。あき恵姉さんは私の憧れです。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
ミュージカルの舞台には昔から立っていたので、ステージで緊張することはあまりないはずでしたが、お披露目公演では信じられないぐらい緊張してしまいました。舞台に立つのが初めてという同期よりも緊張してしまって。朝から何も食べられなかったり、夜も全然眠れなかったりして。自分の中で責任感を感じていたかもしれないです。今までとは全く違う気持ちで臨んでいるんだろうなって実感しました。本当に心臓の震えが止まらない状態がずっと続いていて。
でも、舞台に立っちゃったらそこからはもうバッとできるんですけど、それまでがもう、ドキドキでした。お披露目公演の最後に平場みたいなところがあったんですけど、その時に面白いこととかが全然できなかったので、そういうところも、強くなりたいなって思ってます。
-未来の自分像は?
今でもミュージカルが本当に好きなので、いつか『新喜劇ミュージカル』を生み出すのが夢です。
YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)の養成所にいた頃から、ずっとこの夢を言っていて。歌とダンスを取り入れた新喜劇を、自分自身が出演するだけでなく、プロデュースまで手掛けるのが、私の将来の大きな目標です。

井上果音

Inoue Kanon
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
私は大学卒業後にNSC(吉本総合芸能学院)に入学して、そこから3年間芸人として活動してきました。大学の時に舞台系をやってみたいっていう思いがあって、でも、チャレンジできずにいて。舞台というか、お笑いが好きやったんで、友達に誘われてNSCに入ったんですけど、コントや漫才に挑戦するなかで、私は演技がめっちゃ下手やって気づきました、あんまり言いたくないんですけど(笑)。「もう演技系は辞めよう」みたいに遠ざかっていたんです。親には「3年芸人やって芽が出なかったら辞める」って言ってて。
今年がその3年目やったんですけど、親に約束してた期限が迫ってくるなか、金の卵オーディションの募集を見つけて、最後にチャレンジしようと思って応募しました。「どうせならやりたいことをやろう!」と思って応募しました。 岐阜県出身ですが、小さい頃は長期休みのときに京都に住む祖父母の家に行って、毎回劇場に連れて行ってもらってましたし。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
絶対に負けないのは、負けん気の強さです。もう、死ぬほど負けず嫌いなんです。そこら辺は誰にも負けないかなと思います!
今は舞台を観に行ったり、Netflixで新喜劇を見たりして勉強しています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
(島田)珠代お姉さんが一番憧れです! 自分の殻を破るような、思い切ったことをして舞台で存在感を発揮する姿に、すっごい憧れます。
あと、金原早苗お姉さん。モノマネとかめっちゃやってはるじゃないですか。(キングダムの)王騎将軍とか、めっちゃ面白い。ああいうのを舞台でやりたいです。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
初舞台は、とにかく緊張していまして。出番前もずっと舞台袖で見ていたんですよ、そわそわするから。控え室とかで待っている人もいたんですけど、そわそわしすぎて、袖で笑い声とか聞いて、気持ちをそこにもっていこうと思ってたんですけど、もうあまりにも緊張しすぎて、足とか震え始めて。地震が来たのかと思うくらい、ひどく震えていました。
でも私はスポットライトを浴びるのめっちゃ好きなんで、舞台に出たら楽しかったんですけど、足の震えは残ってました。2日間ともそんな感じでした。次回は、もうちょっと舞台に慣れた感じで、演技ももうちょっと上手くなりたいし、どしっと構えてというか。舞台を一番楽しめるぐらい、魂を鍛えようかなと思います。
-未来の自分像は?
新喜劇の顔になりたいです! 皆さんギャグとか持ってらっしゃるじゃないですか。乳首ドリルとか。私も何か一つ鉄板ネタを持って、「乳首ドリルの人や」みたいな感じで、舞台に呼ばれる存在になりたいです。

上野駿太

Ueno Shunta
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々NSC35期で芸人をやってて、その後、相方と東京に早いこと行ったんですよ。コンビで漫才をずっとやっていたんですけど、新喜劇はすごく好きで、芸人をやっているこの十何年もずっと「新喜劇っぽいな」と言われ続けてきたこともあって、すごく意識してたんですよ。
コンビを解散するってなって大阪に帰ってきて、それから新喜劇に入りたいってずっと思ってて。先輩の小西武蔵さんとかにも「新喜劇オーディションやってないんですかね」って聞いたんですけど、「やってないねん」って言われたりして。
僕オーディションが始まる半年以上前に吉本興業に「新喜劇にどうしても入りたいんですけど、入れる方法ないでしょうか」って長文で手紙書いて出したくらいです。でもまだ返事が返ってきてないんです。あれはどこにいったんですかね(笑)。それぐらい新喜劇に入りたいなって思っていて、この金の卵オーディションを5年ぶりにやるっていうので、「ああ、これは絶対に応募しないと!」ってなりました。タイミングがすごい良かったっていうか。運が良かったんかなと思ってます。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
東京では歌ネタをずっとやっていて、オリジナルソングのネタみたいなのは、ずっとやってましたね。
昔から、小学生の頃とかにやってたような歌をアレンジして、自分の歌にするみたいなやつをずっとやってました。
あとは、153cmという身長ですかね。辻ちゃん(辻希美)と一緒なんです。ミニモニにも入れます(笑)。この身長を活かして、目立ったりできるんかな。
例えば、めっちゃ背の高い、女性座員の方と一緒にカップルで出てもオモロイなとかも思ったりしてます。「歌うまチビデブ」という分かりやすいキャッチフレーズを自分のアピールポイントにしていきたいです。
-憧れの先輩座員を教えてください。
池乃めだか師匠です。身長が低いのを武器に変えて、笑いを生み出す姿を、子どもの頃から新喜劇を見て学ばせてもらいました。
共演もさせてもらいたいですし、もっとわがままを言うたら師匠に芸名を付けてほしいなと思っています。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演のときに自分で作った歌をボケとして、やらせてもらったりもしました。
今までコンビでやっていたので、1人で舞台に立って自分の武器を出すっていうのをやったことなかったんで、自分が通用するんかなって正直、不安なところもあったんですよ。緊張するんかなって思ったんですけど、1人だと自分にしか責任がないんで、そう思ったら変に緊張せずに、楽しんだって感じですね。
10月公演の意気込みは…(ものすごい大声で)はい。頑張ります!
-未来の自分像は?
「大阪に集まったら新喜劇が観れるぞ!」のところに自分がいて、自分のキャラクターグッズで溢れるような、人気座員になるのが目標です! 頑張ります!

おはる

Oharu
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
高校時代に演劇部に入ってお芝居を始めまして、その高校が、シリアスな題材とか、バッドエンドな劇をすることが多い高校でした。そういうのも好きだったんですけど、ある日、何気なくお昼にテレビをつけたら新喜劇が放送されていて、「あ、私こういうのがやりたいんだ!」と直感しました。
そこから夢中になって、入団を志すようになったんです。そのあと音楽大学のミュージカル専攻に入りました。金の卵10個目を受けて、3次審査で落ちてしまいまして。次に金の卵11個目を受けたら、最終で落ちてしまい。オーディションがなくて空白の期間どうしようってなったときに「NSCに入って、1回勉強しよう」って思って、44期として入学しました。そこでピン芸人を3年間やって、今回5年ぶりに開催されたオーディションで、ようやく合格することができました。
(新喜劇に入団することを目標に活動されてたんですか?)
外部の舞台とか、映画とか、ドラマだったりとかに出演させてもらったこともあったんですけど、ゴールが新喜劇っていうのは変わらずにあって、一つ一つの仕事をするなかでも、新喜劇に合格するにはどうしたらいいんだろうっていうステップアップを常に考えて行動するようにはしてました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
実はフラフープを回しながら歌うのが得意なんですよ。オーディションの2次審査でもやらせてもらった、フラフープを回しながらイタリア民謡を歌うっていうのを、今やってもいいですか? イタリア民謡の『帰れソレントへ』を歌います(と言いながらネタを披露)。
ありがとうございます。これに関しては正直、ほかにやってる人がいないので、ライバルは自分自身だと思っています。このネタを商売道具として極めたいなって思ってます。
-憧れの先輩座員を教えてください。
森田まりこさんです。すごく好きで。森田まりこさんにしか、出せない味とか、安定して見られますし、まりこさんにしかできないようなギャグとかいっぱいお持ちなので、すごく憧れてます。「いつかあんなふうになれたらな」って思って活動してます。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
家族とか、友人含め、すごくたくさんの皆さんが見に来てくださって、入団を祝ってもらいました。
自分自身もやっと出られたというか、新喜劇の最初のオープニング曲を、舞台袖で聞くっていうことが初めてだったので、これまでずっと客席から観ていた側だったので、そこでもう最初からウルッときて。「あ、入ったんだな」っていう実感と、次の舞台では、前よりも絶対にパワーアップした姿を見せないとダメだなって思いました。「前回より着実に成長してますよ」っていうのを、前回来てくださった方にも感じていただけるような舞台にしたいです。
-未来の自分像は?
人気者になりたいです。グッズとかになって「あ! おはるだ」と皆さんに喜んでもらえるような存在になりたいなって思っています!

川越星

Kawagoe Akari
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々ミュージカルの舞台を目指していたんですけど、色々やっているうちに、他の舞台にも興味が出てきて。ミュージカルでもらう役も、コメディっぽい役をいただくことが多くて、何か面白い舞台に立ちたいなあと考えた時に、新喜劇が思い浮かびました。そんなふうに考えている時にちょうどオーディションが開催されて、思い切って受けてみようと思ったことがきっかけです。
『よしもと新喜劇(MBS毎日放送)』は小さい時から大好きで、土曜日のお昼は絶対見てました!
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
歌ですかね! (体の)柔軟性も特技だなとは思うんですけど、得意な方がいらっしゃるので、まだ模索中です。
(間寛平GM会見で金の卵がお披露目された時、川越さんは他のお仕事があって欠席されていましたが、それは新喜劇とは別のお仕事だったんですか?)
はい、ミュージカルです。私が通っていたスクールの公演に呼んでいただいて。
今後は新喜劇も出つつ、ミュージカルもできたら嬉しいです。違う舞台とかにも繋がったら、すごく嬉しいなと思っています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
未知やすえさんです。お芝居のなかでボケられるのがすごいお上手というか。普通のことを言っていたと思ったら、突然「オモロ!」みたいな。それがすごく自然だと思います。笑かそうと思って笑かしてないというか…すごく考えてやっておられると思うんですけど、その辺りがすごいなあと思っていつも見ています。
(未知やすえさんはたくさんのギャグをお持ちですが、川越さんのギャグはありますか?)
作らないといけないなとは思うんですけど、まだないです。未知やすえさんからアドバイスをいただけたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
(お会いされたことは?)
2回共演させていただいています! 近くで見させてもらいました。
(何かお声がけいただいたりしましたか?)
舞台のアドバイスとかはまだいただいていないんですけど、この前、山梨の公演に一緒に行かせていただいて、楽屋でケータリングのもつ煮をみんなでいただきました。その時に「星ちゃん、食べた?」って言ってくださいました。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演ではお芝居の軸になる役をさせていただいたんですけど、一本調子になってしまっているっていうアドバイスもいただいて…。
次回の公演も、お芝居の軸となる役をいただきたいなと思いつつ、前回よりもっと中身を深めて味のあるお芝居をしたいなと思っています。
-未来の自分像は?
お芝居がちゃんとできるけど、ボケもできる。「どっちもできるね、この子」と思ってもらえて、いろんなところで使ってもらえるようになりたいです。
あとは、私のことを見て、「元気出るわ」とか言ってもらえるような、座員になりたいです。

きだななみ

Kida Nanami
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
小学校低学年の頃から新喜劇が大好きで、父にテレビで見せてもらったのがきっかけなんですけど、1回劇場で観た時からずっとハマって。今もなんですけど、もう十何年も毎週録画をして番組を見たりしています。
出身が愛知県なんですけど、高校の授業が終わってから大阪に行って新喜劇を観るくらい、オタクと呼べるくらい見ていたんですけど、高校生の時に「なんか私もこの舞台に立ちたい」と思ったのがきっかけで入りたいと思いました。
それこそ、この番組ホームページの座員インタビューの記事も読ませてもらっていました。吉本新喜劇が好きっていうきっかけで入ることができている方が何人もいたので、そういう道もあるんだなと思いました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
根性と、笑顔です! ちょっとのことではへこたれません! メンタルは弱いんですけど…でも、頑張ります! 新喜劇やったら頑張れます(笑)。他のことだったら…さよなら。
-憧れの先輩座員を教えてください。
やっぱり島田珠代さんです。舞台に立った時の華やかさだったり、その人にしかないオーラといいますか、舞台に立った瞬間にお客さん全員を引きつけられる力がすごいなあと尊敬しております。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演では小学3年生役でお芝居をさせてもらいました。これからはギャグもやっていきたいんですけど、お芝居を一番上手になりたいなと思っているので、次の公演ではお芝居を頑張りたいです。
新喜劇は他の劇団と違うものがあるので、新喜劇にしかないものをしっかりと学んで、「あ、新喜劇の子や」って言われるようになりたいです。
-未来の自分像は?
「新喜劇の子や」って思ってもらうのもそうですし、私は最終的に、死ぬ時になんばグランド花月にいたい。自分に体力がある限り、なんばグランド花月の舞台に出続けたい。なので、健康に生きたいなと思います!

九冨悠二郎

Kutomi Yujiro
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々東京のNSCに入っていて、掲示板で金の卵オーディションがあるのを知りました。誰ともコンビを組んでいなくてピンだったので、受けようと思って。
最初は「落ちてもいいや」くらいな感じで応募したんですけど、そしたらトントン拍子というか、ありがたいことに合格しました。
(ご出身は北海道の札幌ですが、東京NSCに入るきっかけは何かあったんですか?)
元々北海道で教員をやる予定だったんですけど、父親の転勤の都合で東京に引っ越すことになって、父親から「お前、芸人やりたいって言ってたよな。一緒に来る?」って言われて。「一緒に行く」ってなって東京に行きました。色々タイミングが重なったんですけど、もしかしたら新喜劇に呼ばれていたのかもしれないです(笑)。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
寒さに強いっていう…。多分、氷点下とか経験されることってあまりないと思うんですけど、僕は外に出た瞬間に分かるんですよ、「あ、氷点下や」って。大阪の冬はずっと涼しいですね。年中、半袖でもいけるくらいです。
すみません…たぶんちょっと違いますよね。新喜劇で負けない武器…武器と言えるのか分からないんですけど、ちょっと無鉄砲なところが武器ですかね。思い立ったら飛び込むという怖いもの知らず的なところもあるんで。
-憧れの先輩座員を教えてください。
すっちーさんです。僕が北海道にいる高校生の時から、すっちーさんのことは知っていました。
『アメトーーク!(テレビ朝日)』のコーナーで、すっちーさんと吉田裕さんが乳首ドリルで出ていて、そこで初めて吉本新喜劇っていうものを知ったんです。「こんなに面白い人いるんだ!」って思いました。いつか舞台で共演ができたら、乳首ドリルみたいな掛け合いのギャグというか、そういうものを作って舞台でやらせてもらいたいです。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演は良くも悪くも緊張しなくて。出ずっぱりの役じゃなかったっていうのもあるんですけど、舞台に立ってすぐはけるみたいな感じだったので、あまり緊張しませんでした。
10月の公演も程よい緊張感で自分の役割を全うして、いろんなことに挑戦してみたいと思います。
(自分がボケたい、笑いを取りたいっていうよりも、全体のお芝居がうまくいくほうに徹したい?)
もう、めちゃくちゃボケたいです。はい、めちゃくちゃボケたいですね!
-未来の自分像は?
将来的に座長になりたいです。みんなを引っ張るっていうより、みんなと一緒に新喜劇を作っていく座長を目指したいです。それで、パリのオペラ座とかで、やってみたいです。
あんなに有名な劇場で新喜劇をやったら面白そうかなって。すっちーさんを目指して、頑張りたいと思います。

仲澤秀朗

Nakazawa Hideaki
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々は声優になりたくて大学で演技の勉強をしていたんです。そのうちに「人前に立つのがいいな」と思うようになってきて、4回生の時に舞台、声優事務所、俳優事務所、テーマパークのアトラクションのキャストとか、いろんなものを受けていたら、父親から「新喜劇受けてみいや」と言われまして。「関西にいて、(オーディションを)受けへん理由はないやろ」と。まさか自分が入れると思っていなかったんで、あんまりイメージがなかったんですけど、受けてみたら合格して。きっかけは家族の推薦ですかね。
(声優を目指されていた時は、ご家族の皆さんも応援してくれていたんですか?)
そうですね。やりたくないことをするよりも、やりたいことをした方がいいんちゃうかって言ってくれていたんで、声優したいなって言ったら、「OK、いいよ」って後押してくれました。
(声優から新喜劇に方向転換することを初めて知ったご家族はどういう反応でしたか?)
母親は新喜劇を受けてみるって言った時には、「あぁ、受けてみい」って感じで、すごいフランクやったんですけど、いざオーディションで勝ち進んでいくと「ほんまに入るん?」みたいな感じが出てきて…。
勝ち進むにつれて、僕も人生を考えるじゃないですけど、新喜劇に入るっていうすごさを感じるとともに、家族からは「今後、芸人として生きていく覚悟はあるんか?」って何回も聞かれましたね。応援はもちろんしてくれています。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
体ですね。筋トレをしていまして、ベンチプレスが120kgぐらい上がったり、胸囲が108cmぐらいあったりするんで、筋肉枠としては負けたくないなっていうのはありますね。
(最近だと西川忠志さんが舞台上で服を脱がれて「見てほしいー!」と言っていたりしますが、まさしく……)
見てほしい! “見てほしい枠”いきたいですね。仕事の時はいつでも脱げるようにタンクトップを仕込んでるんで。今日も仕込んでます!
-憧れの先輩座員を教えてください。
西川忠志さんに憧れていて目標にしています。新座員のお披露目記者会見の時に、寛平師匠と西川忠志さんがご挨拶しに来てくださって、その時に忠志さんがものすごく丁寧に、こんな若手を対等に扱ってくださって。
その時にいただいたアドバイスが全然お笑い的なものではないんですけど、真面目でまっすぐな方なんで「真摯に物事に取り組んでいきなさい」というのを教えていただいて。
金の卵に選ばれて浮かれていた自分の気持ちを引き締めてくれたというか、まずはいただいた仕事にまっすぐ取り組もうという指針を示してくださったので、そこは目標にしたいです。あとは声の大きさも見習おうと思っています。
(西川忠志さんとはお披露目記者会見以外でお会いされたり、お話したことはあるんですか?)
吉本新喜劇座員総選挙の結果発表の時に裏でご挨拶させていただいたのと、筋トレトークを少し。「体大きいね」「負けないですよ」みたいな話をさせていただきました。いつか一緒にお仕事ができたら嬉しいですね。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
1回目でやっぱり緊張している自分がいて、「このままいって大丈夫か、できるんかな」っていう不安のなかで、ある一定の成功というか、「良かったね」っていう結果を出すことができました。
この成功を一度きりで終わらせずに、NGKの舞台みたいに常に笑いを取っていければと思います。
-未来の自分像は?
常に成功し続けるっていうプレッシャーに負けないよう、しっかり稽古に取り組むのと、筋トレを励むのは忘れずに頑張ろうと思ってますね。

川本眞優

Kawamoto Mayu
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
私は演劇の専門学校で2年間学んでおりまして、女優さんを目指していたんです。専門学校を卒業してから、フリーで東京にオーディションを受けに行ったりしてたんですけど、なかなか上手くいかなくて。去年の12月に東京にある『文学座』のオーディションを受けて最終までいったんですけど、落ちてしまって…。
その帰りの新幹線の中で、父親から金の卵12個目のオーディションがあるっていうことを聞きまして。締め切り当日だったんですけど、これは挑戦してみたいと思って、急いで応募しました。元々新喜劇は大好きで、自分からしたら夢のような世界です。
(お笑いもお好きで?)
お笑い自体は大好きなんですけど、自分でしようとは思わなくて。
でも新喜劇ってお芝居の要素がすごくあるので、そこを自分で活かしていけたらいいなあって思っています。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
お芝居は負けないって思ってるんですけど、同期にも上手な子がすごくたくさんいて、自分の中でも、「わあ、すごいな」って思うことがたくさんあるなかで、芝居の繊細さっていうのは、自分の武器だなと思っています。少しの表情であったりとか、セリフのニュアンスであったりとか、繊細な部分をすごく大事にできると自分で思っているので、そこは負けないぞっていうのはありますね。
-憧れの先輩座員を教えてください。
内場勝則さんです。息をするように面白いことを言われるし、お芝居も並行してしっかりされていて。面白さと、お芝居のすごさっていうのが共存していらっしゃるので、そこは学ぶところがたくさんある大先輩です。
お芝居をよく見て勉強させてもらってます。失礼ながらシャイな方なのかなって思うんですけど、舞台に出たらそんなことを一切感じさせずにお客様を楽しませるプロの切り替えというか、そういうところもすごいなと思いながら拝見してます。 
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演の時は佐藤太一郎さんに監修していただいて、本当に手取り足取り一から教えていただきました。
今回のデビューは皆さんに支えられて、社員さんもそうですし、裏方のスタッフさんだったり、仲間にも支えられて舞台に立てたと思っています。楽しかったです。ここで満足せずに、頑張っていこうって舞台の上で思いました。
次は、いい意味で余裕を持って舞台に立ち、もうちょっと周りを見れたらいいなって思います。
-未来の自分像は?
お披露目の時に、すごく優しい、包み込むようなお母さん役をいただきました。これからは悪役にも挑戦してみたいと思います。吉本新喜劇でいったら、詐欺師とか。「この子にこれできるかな」っていうギャップのある役に挑戦してみたいなっていうのはありますね。

野呂桃花

Noro Momoka
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
私は、生まれは大阪なんですけど、6歳から父の仕事の関係で東京に引っ越して、中学生くらいからミュージカルとかお芝居、小劇場を中心に舞台活動をしていました。将来は女優さんとして食べていきたいなと思っていたので、高校を卒業してからは芸能事務所を探し始めて、気づいたら23歳になっていました。
フリーで舞台は続けてたんですけど、そんな時に母と大阪観光でNGKの吉本新喜劇を初めて生で観たんです。そこでものすごい感動したんですよ、新喜劇に! 私も含めて周りの人が心の底から楽しんで笑ってて、涙を誘う場面もあったり、「私こういう舞台に立ちたい!」って思ったんです。オーディションやってないのかなぁって思いながら東京に戻って、今まで通りの生活に戻ったんですけど、新喜劇熱が高まってた時に家族からオーディションがあるって聞いて、まさに運と縁とタイミング! 迷いなく、勢いで応募しました。1年前に観にきてなかったら、今ここに自分はいないなって思います。びっくりです、自分も。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
顔芸が自分の武器だと思っています。普段から「顔がうるさいね」って言われるんですよ、リアクションとか(笑)。お披露目公演を見てくださった寛平師匠からも、「お前顔すごいなー」って言っていただいて。「それを大事にしてどんどん出していきやー」って言われたんで、これは自信を持って言える武器だなって確信しました。
あとはずっとやっているタップダンスをウリにしていきたいなって思ってます。
-憧れの先輩座員を教えてください。
私が新喜劇を好きになったきっかけの一つは、アキ座長の舞台を観たことなんです。アキ座長の「いいよお~」っていうフレーズにすごくハマりました。アキさんの独特な間合いとか、憧れの存在です。
入団してからでいうと、島田珠代姉さんにすごく憧れています。あの爆発力がものすごくカッコいいなって思っていて。私もあのくらい振り切った顔芸を舞台上でやって、いつかテレビ放送でもアップで映していただくっていうのが夢ですね。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演でまさかのイチボケというポジションをやらせていただいて。笑いというものはまだまだ素人ですし、本当に不安だったんです。同期のみんなとか、指導してくださった佐藤太一郎兄さんや小西武蔵兄さんとかにたくさん助けていただいて、ギリギリ間に合ったみたいな感じでしたかね。
舞台に出たらお客様の笑いに救われたというか、笑い声が起こる度に自分が逆に落ち着いてきて、その場を楽しめました。一回一回がオーディションだと思っているので、10月は得たものを活かしつつ、もっと成長していきたいです。
-未来の自分像は?
マドンナももちろんやりたいですし、小柄でこの見た目なので子ども役とかもやりたいです。
いつか映像のお仕事もやってみたくて、NHKの朝ドラに出たいなっていう夢が一つあります。テレビで見てくださった方が「新喜劇の人なんだ、劇場へ観に行ってみたいな」って、自分が新喜劇を広められる存在になっていきたいと思います。

菅野智義

Sugano Tomoyoshi
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々NSC39期生で、そこからコンビで活動させていただいてまして。最初のうちはオーディションライブで結果もついてきてたんですけど、そんな時にコロナの自粛期間がやってきて、コンビの活動がうまいこといかなくなったというか。あまり良い結果が出ずに、コンビも8年目になって、これはマズいと。ちょうどその時に新喜劇のオーディションが5年ぶりに開催されるって知って「これしかない!」と思って。オーディションを受けて、ダメだったら芸人を引退すると心に決めました。
NSC在学中に、それとは別の活動もやってまして、『THE EMPTY STAGE(ジ・エンプティ・ステージ)』っていうお客様に即興でお題をいただいて演じる活動に選抜していただきました。その時に集団で笑いを取るっていうのがすごい楽しいなっていうのがあって、その最たるものって新喜劇だなっていうのは頭のどこかにありました。
でもまさか、こんなに素晴らしいところに自分が入れるわけないっていうのも心のどこかにはあったので、まさか入団できるとは。本当にありがたい話です。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
同期というところでいえば、金の卵17人、ケンさんは特別だと思っているんですけど、それ以外の16人の中で僕が負けないと思っているのはツッコミです。
コンビの時もツッコミ役で、もうツッコミしかやってこなかった人生だったので、僕の一番の強みだと思っています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
ツッコミといえば清水けんじさんはもちろんですけれど、吉田裕さんもボケでありながらもツッコミができるっていうのが最強だと思います。
先輩の姿に勉強させてもらいつつ、自分もそこに追いつくっていうのはおこがましいですけれども、できるように頑張っていきたいなって思っています。 
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演で回しをさせていただいて、「難しいな~」って(笑)。見てるのと自分がやるのとでは全然違う! 自分の中ではこれが理想形だと思ったやつをポンって言った時に、舞台監修をしていた佐藤太一郎さんから「ちょっとそこは修正しよう」って言っていただいて、「これじゃないんや」って難しかったです。
あとはハプニングとかが起こった時にうまく対応できなかった後悔っていうのもあって…。
ヤクザ役の子とボケ役の子がちょっと被っちゃって。その時に僕がうまいこと言ってたらもっと笑いが起こってたんちゃうかなとか、そういう反省もありました。
10月に向けて、回しっていうのはもちろんなんですけど、社員の方に「回しだけじゃなくてボケもできたらいいよね」っておっしゃってもらって。いただいた役を全力でやるっていうことですかね。
-未来の自分像は?
お披露目公演はよしもと道頓堀シアターが舞台でしたが、いつかはNGKの舞台で法被を着て回しをする! それが目標かなと思っています。

田中
ルイボスティー

Tanaka Rooibostea
(芸名「田中ルイボスティー」の由来は?)
よく聞かれます(笑)。実はそんなに深い意味はなくて。ルイボスティーが好きとかではなくて、どっちかっていうと、玄米茶とかコーヒーとかをいつも飲んでて。
NSC時代に芸名にするか、本名でやるかって悩んでた時があって。「こういうのは直感やな」と思ってたら、目の前にルイボスティーがあったので、「あ、ルイボスティーにしよう」ってなりました。
「田中」っていうのは本名ではなくて、ふと名前が降ってきたんです。それが田中ルイボスティーの由来です。 
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
僕、NSCに2回行っておりまして、大学2年生の時に1回通って卒業して、大学4年生の時にもう1回入り直しました。
っていうのも、1回目の時の講師が川畑泰史さんで、その時の授業がすごい楽しくて、周りからも「新喜劇向いてるんちゃうか」って言われてたんです。このまま入れるんちゃうかなって思ってたんですけど、オーディションがなくって。
結局、大学3年生になったタイミングで区切りをつけたんです。でも就活をしてる中で、「あんなに褒められたことないなぁ」って思って親に相談したら「お前やっぱ新喜劇向いてるし、やったらええんちゃうか」って励ましてくれて。それでもう1回NSCに入り直しました。自腹で100万払って、借金もして。
オーディションで受かった吉本の若手から選抜したメンバーで新喜劇をやる企画に合格したりして、新喜劇に繋がるチャンスが来たなと思うことが続いて「大学を卒業しても新喜劇のオーディションがあるまで待ち続けるんだ」って覚悟を決めて2回目は卒業しました。そしたら5年ぶりに開催されて、これは運命だなって思いました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
僕、「焦った時の演技が見ててすごい面白い」って言われるんです。
お披露目公演で回し役をさせてもらって、見た人から「あんな汗かいて、焦って、必死にやってる回し役見たことない」って言われて。「普通は回し役って余裕あるのに」みたいな。自分でも、がむしゃらにやっただけなんですけど、その焦ってる姿が光ってるというか、見る人にとっては、面白いのかもなっていうのはありますね。
あと、モノマネも得意です!(笑い飯・哲夫のモノマネを披露)
-憧れの先輩座員を教えてください。
吉田裕さんですね。困ってるところが面白いっていう意味では、僕も吉田裕さんみたいに、周りから色々ボケられて、イジられて、ツッコんでいる回しっていうのが理想像なのかなと思っています。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
回し役をやりきったんですけど、2日間トータルでみて、ずっと反省というか。観に来てくれた人は「すごくいい」って褒めてくれたんですけど、同期のみんなは終わったあと楽屋で楽しそうに写真とか撮ってるんですよ。そこで僕だけひとりズーンって落ち込んでて。そしたら小寺(真理)さんに「ちょっとルイボス、1人だけ顔死んでるやん」って言われて。次は、うまく回しができたらいいなと思っています。
-未来の自分像は?
新喜劇で活躍して、ゆくゆくは阿部サダヲさんみたいな個性派俳優になりたいです!

沖ひなた

Kawagoe Akari
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
お笑いがずっと好きで、高校生のときに『ハイスクールマンザイ』とかに出ていて、ハイスクールマンザイでは2年連続決勝にいかせてもらいました。それでお笑いやりたいなと思っていたのと、今大学生なんですけど、大学卒業したらNSCに入って、お笑いの世界に行こうかなと思っていたんですけど、(大阪府立)咲くやこの花高校の演劇科で演劇を学んでいて、普通の大学に行っても面白くないなと思って。
そこで友達に「新喜劇のオーディションあるらしいで」って教えてもらって、ほとんど締め切りが近い時にエントリーしました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
めっちゃ元気なんで、元気は負けないです。
あと、声が特徴的って言われるんですよ。だからこの声も武器。声も、なんか酒焼けみたいな声ってよく言われて、このビジュアルからは想像できないような声ってよく言われるので、それも武器にしていきたいなと。
あと小さいときからずっとダンスやっていたんで、ダンスが得意です。
-憧れの先輩座員を教えてください。
島田珠代さん。普通じゃないって言ったらあれなんですけど、自分の世界を持ってる方じゃないですか。自分もそれに憧れてて。
一度ご挨拶はさせてもらったことありますけど、きちんとお話ししたことは無くて。
(もし珠代さんに、何か聞けるとしたら、まず何を聞きたいですか。)
何を聞こうかな…。ギャグを見てもらいたいです。下ネタって言っちゃあれですけど、そっち系です。パンティーテックス的なギャグなんですけど。
いつかNGKの舞台で珠代さんと寛平じいさんの絡みとかに入っていきたいです。できるように頑張ります。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
いつもは舞台に出たら“達成感!”みたいな感じなんですけど、今回の新喜劇初舞台はここからやなっていう感じがしました。スタートラインにやっと立てたんやって、終わってやり切ったとかは思わなかったです。
配達員役で、最初に出てきて盛り上げるみたいな感じやって。監修の(佐藤)太一郎さんに「ひなたちゃんが持ってる元気さを出してほしい」とおっしゃっていただいて、元気は出せたかなと思います。緊張もしたんですけど、緊張より楽しみの方が勝ったかなあ。
-未来の自分像は?
唯一無二になりたいなあって思います。誰にもないものを、その…なんて言ったらいいんだろう。とりあえず、唯一無二になりたいです!

立花えこ

Tachibana Eko
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
毎年お正月に家族で観に行ったりするぐらい新喜劇が大好きで。将来、舞台のお仕事をしてみたいなって小さい頃から思っていて、高校3年生で進路について親や学校の先生と話しているなかで舞台の道に行きたいと言って。そのタイミングで金の卵のオーディションがあるということを知って、受けようと思いました。
自分が今まで生きてきた社会って、学校で、集団行動なのでちょっとでも浮いたことをしたらはみ出しちゃうというか、みんなと合わせることを求められるじゃないけど、自分を出したいなと思った時も我慢することが多かったんですけど、新喜劇は個性を出したもん勝ちというか、そういう方がスターになられていると思うので、自分の好きな部分とか、特技とかもですし、ちょっとコンプレックスやなあってことも全部笑いに変えられるんで、そこがすごく素敵やなって思います。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
自分はお笑い経験とか、お芝居の経験もなかったので、特技って言われたら、小さい頃からやっている歌とダンスですって言えるんですけど、歌とダンスは得意な方がたくさんいらっしゃるので、若さというか、何でも挑戦しようっていう心は誰よりも負けないと思います。
(最年少の立花さんは同期の中でどういうキャラクターなんですか?)
割と生意気です(笑)。学校の先生よりも年上の方もいるので、それだけ離れていて、芸歴とかも違うのにすごい優しい方ばっかりなので、それにちょっと甘えて、すごく生意気な態度を取っていますね(笑)。
小学生の役とかもやらせていただいたんですけど、普通の時でも小学生扱いされる。ケンさんを除くと同期の中で上野さんが一番年上で、上野さんには特に生意気にいっちゃいます(笑)。あの、いじるって言うんですかね、ちょっかいかけに行ったりしてます。
-憧れの先輩座員を教えてください。
井上安世さんです。お芝居が本当に細かくて、そのお芝居で感動して泣いたこともあるぐらい。そういう座員に将来なりたいなと思っています。
あと、小林ゆうさんは子役をやられたり、若い役とかもやられているので、お芝居のお手本にさせてもらっています。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お芝居を本当にやったことがなくて、すごく難しかったんですけど、小さい頃からやってみたいという憧れはあったので、初めて台本をもらった時とか嬉しくて、何回も読み込んでずっと家とか学校で練習したりしていて。
新喜劇という舞台に初めて立って、定番の流れだったりとか、オープニングの曲が流れた時はすごい感動しました。それに思っていたより緊張しなかったです。いつもは緊張するんですけど、なんか、今回はしなかったです。一瞬で終わりました。楽しいが一番強かったです。
次の公演に向けては、前は台本以外のことをしなかったので、自分のボケを考えたり、自分でひねったりアレンジっていうか、台本を完璧にして、それ以上のことを頑張りたいです。
-未来の自分像は?
もう本当に新喜劇で食べていけるというか、簡単な言い方をしたらお金持ちになりたいです。
ドラマとか映画にも出てみたいです! 小籔(千豊)さんとかも新喜劇の人としてテレビに出演されているので、自分を通して新喜劇を知ってもらいたいです。

横山裕輝

Yokoyama Yuki
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
中学生の頃に家族で大阪旅行にきた時に、テレビで放送されている『すち子のメリーハリークリスマス』を見て、もうめっちゃめちゃ面白かった。そこから新喜劇いいなと。それからも新喜劇を見てはいたんですけど、ちょっと離れてたというか…ダンスに没頭していて。
でも大学に入った頃がコロナの自粛期間で、久しぶりに新喜劇を見たら僕、関西人じゃないのに「あ、やっぱ新喜劇やな」って。
ある授業の中で、コロナが終わったらやりたいことを書いて提出する課題があって、大阪に行って新喜劇観に行きたいですって書いたんですよ。それを見た先生が「新喜劇いいですね。うちの大学で新喜劇に進んだ先輩が座員として頑張っているんで皆さん応援してあげてください」って言って。それが筒井亜由貴さんで。
新喜劇って大阪の人とか関西出身の人じゃないとダメなのかな、と勝手に思っていたんですけど、筒井さん含め地方出身の方が多くて、じゃあ自分も、と思ったのがきっかけです。
(筒井さんとお話されたことは?)
入団前に一度お食事に行かせていただいたことがあって。その時に新喜劇に入りたいってお話もさせていただいて。筒井さんのお話を参考にして、アドバイスもいただきましたし、お礼言いたいです。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
ダンスですね。ブレイクダンスを中学生ぐらいからやっていて、大会にも出ていました。
バトルっていうのがあって、大会で一度パリオリンピック【第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)】に出たAmi(湯浅亜実)さんっていう方、金メダリストなんですけど、その方とバトルしたことがあって。そういう経験値も含めて、ブレイクダンスは負けないでしょみたいな感じはありますね。
-憧れの先輩座員を教えてください。
皆さん尊敬しているんですけど、やっぱり筒井さんですね。ダンスで共通する部分があったり、大学の先輩で、新喜劇の座員として活躍されていてすごいなあって思いますし、僕はきっかけが筒井さんなんで、やっぱり筒井さんを超えられるような座員になりたいと思います。
あとは佐藤太一郎さん。金の卵の公演でも色々ご指導もいただいて。太一郎さんは演技力がすごいし、それプラス武器があって、この人新喜劇におったら絶対に面白いでしょ、みたいな方だと思うんですね。
僕はそういう座員になりたいので、太一郎さんと筒井さんは特に影響受けたなあ、と。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お芝居の面ではかなり満足していて。公演が終わった際に、その日来られていた(酒井)藍さんが声を褒めてくださったんです。「横山君はどんな役をやっても、向いてそうな声をしてて、いい声やったな」と。
母親にもその話をしたら、「確かに声いいかもね」と。自分の声をいいと思ったことなかったんですけど、特に新喜劇の舞台に立つ上で、声は大事だと思っているんで、武器になるんじゃないかなっていうふうには思っています。 
次の公演については、まず公演があることがありがたいです。前回以上のものを作らなきゃと思っています。
次はさらに新喜劇の台本っぽくなるからハードルが前回より高くなるよ、みたいなことも聞いたので、僕らの腕が試されていると思います。
まずは楽しむことを忘れず、お客様もそうですし、見ていただいているスタッフさん、社員さんとか、そういう方たちにも認めてもらえる公演を、みんなで作れたらなって思います。
-未来の自分像は?
新喜劇で求められる人間になりたいっていうのはずっとあって、こいつおったら面白いし、「この人いるんやったら観に行こう」みたいな、そういう座員になって、いずれ「座長を目指しています」と言えるような座員になりたいです。

後藤サフィー

Goto Safi
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
高校1年生の時から演劇部で演劇をしていたんですけど、先生が書く台本は全部コメディで、演劇=コメディみたいに思ってたんですよ。それが楽しくて。
大学で初めて王道の演劇をした時になんか違うってなって、私はコメディをやってる方が楽しいと気づきました。
コメディって考えた時に、新喜劇楽しいかもしれないってピンときて。それがちょうどオーディションが開催された頃やったんで、タイミングめっちゃいいと思って応募したのが理由です。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
私みたいな見た目の人は本当にいないなって思うので、自分の見た目とか髪の毛とか服装っていうのは、誰でもできるものじゃないなって思います。見た目は、入ってきた瞬間の「なんか来た!」みたいなインパクトが強みかなって思ったりはします。
あと、父がアルジェリア出身で母が日本人で、よく「外国語喋れるの?」って聞かれるんですけど、5歳から母と暮らしてきたのでネイティブの外国語とか喋れなくて。
ただ高校の時に英語めっちゃ勉強して、定期テストで100点取ったりもしたので、ちょっと得意かな。
-憧れの先輩座員を教えてください。
安尾信乃助さん。まとってる雰囲気が、出てきた瞬間にこの人絶対面白いやんっていうのがわかるじゃないですか。あの雰囲気がすっごい好きで、自分もそういうオーラというか、あの人何かが違う! みたいな座員になりたいです。
(お会いされたことは?)
一回ご挨拶させていただいて、その時は意外と普通におしゃべりさせていただいたんです。めっちゃ緊張してたんであまり覚えてないんですけど、でもすごく優しくて、「ハーフなーん?」と聞いてくれたのが嬉しかったのを覚えています。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演の時は本当に何もできなくて、終わった後に楽屋で泣いちゃって。セリフも飛んだし、周りがのびのびとやっているように見えたんですけど、自分にはその余裕がなくて…。 でも一昨日セカンドシアターでやった時とかは、前説もやらせてもらってすごくリラックスしてできて、先輩が助けてくれるという安心感と、幕が上がる前に前説でお客さんとコミュニケーションが取れたことで緊張がほぐれました。次の金の卵の公演はマジで頑張ります。私は緊張すると楽しむことを忘れちゃって…。エンタメの仕事はお客さんを楽しませることが仕事なのに、自分が楽しめずにいて、そんな演者を見ている人は楽しめないじゃないですか。だからまずは自分が楽しむことが大事だなって痛感して。なので今度のお披露目公演では、まず自分が楽しんで舞台を作って、見ているお客さんも楽しめるようにしたいと思います。
-未来の自分像は?
出てきたときに「なんか来た」みたいな、目を奪うオーラとか、何かがある人になりたいって思ってますし、新喜劇の伝統をまずは自分の体の中に入れた上で、今までの新喜劇になかったキャラクターをやったり、物語を作れる人になりたいなって思ってます。
(私服も印象的ですね。)
物語から抜け出してきた人みたいなのを常に意識してスタイリングしてて。街を歩いてたらめっちゃ浮くし、目立つんですけど、浮いている人の違和感みたいなのがその人の世界観を作るって思っていて。
だからそうやって見た時に、この子は人と違うことが面白いっていうファンタジー要素を持てるような服装を常に心がけてます。服は自分にとって癒しでもあるし、こうありたいって自分を体現する方法みたいな感じがしてます。
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