MBS(毎日放送)

金の卵12個目新座員インタビュー

吉本新喜劇で約5年ぶりに実施された「金の卵12個目オーディション」で、2025年4月、約500人の応募者のなかから合格した新座員17人が発表されました。 8月にはお披露目公演で舞台デビューを果たし、10月25日(土)、26日(日)には2回目の特別公演となる『金の卵LIVE~金の卵12個目公演~』が開催されます。 フレッシュな顔ぶれの新座員の皆さんにオーディション応募のきっかけや意気込みなどを伺いました。全2回にわたってご紹介していきます。
※金の卵12個目・新座員ケンさんのインタビューはこちらをご覧ください。

アイリスガワ

Airi Sugawa
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
私は元々、吉本興業の俳優部に1年間所属して、タレントとして活動していたんです。小学3年生からミュージカルをやっていて、これからもやっていくつもりでいたんです。
でも、お笑いがずっと好きで、面白いことをしながら舞台に立ちたいっていう思いが強くなってきたんですよ。「それってなんだろうな」って考えた時に、「あ、新喜劇だ!」ってなって。
私は横浜出身なんですけど、お父さんが関西出身で、転勤族で幼稚園の頃は大阪に住んでたりして、家族でなんばグランド花月(NGK)に新喜劇を観に行ったりもしました。家族からも「もう新喜劇しかないよ」ってすごく勧められて、「これが私のやりたい一番正解の道かもしれない!」と思って、受けさせていただきました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
歌が何より好きで、特技にしています。あとはミュージカルで培ってきた表現力。それとロボットダンスも得意です。
(ロボットダンス?)
はい(笑)。今のところ新喜劇に同じ特技を持つ方はいないと思うので、さらに技術を高めているところです。ミュージカルは男役とかを結構やっていて低音ボイスのほうが得意なので、いつか大塚澪さんとデュエットとかさせていただけたらなんて、勝手に思っています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
8月にお披露目公演で監修をされた佐藤太一郎兄さんから、「浅香あき恵さんを参考にするといいよ」ってアドバイスをいただいて。
私は今21歳なんですけど「たぶん年上の役が回ってきやすいと思う」っておっしゃっていて。「浅香あき恵姉さんのあのくらいのボケ量だったり、お芝居力だったり、そういうのがきっと合うと思うから」って言っていただいてから、より意識してあき恵さんを見るようになりました。
舞台にパッと登場して一瞬でインパクトを与えられるような座員になりたいですね。あき恵姉さんは私の憧れです。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
ミュージカルの舞台には昔から立っていたので、ステージで緊張することはあまりないはずでしたが、お披露目公演では信じられないぐらい緊張してしまいました。舞台に立つのが初めてという同期よりも緊張してしまって。朝から何も食べられなかったり、夜も全然眠れなかったりして。自分の中で責任感を感じていたかもしれないです。今までとは全く違う気持ちで臨んでいるんだろうなって実感しました。本当に心臓の震えが止まらない状態がずっと続いていて。
でも、舞台に立っちゃったらそこからはもうバッとできるんですけど、それまでがもう、ドキドキでした。お披露目公演の最後に平場みたいなところがあったんですけど、その時に面白いこととかが全然できなかったので、そういうところも、強くなりたいなって思ってます。
-未来の自分像は?
今でもミュージカルが本当に好きなので、いつか『新喜劇ミュージカル』を生み出すのが夢です。
YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)の養成所にいた頃から、ずっとこの夢を言っていて。歌とダンスを取り入れた新喜劇を、自分自身が出演するだけでなく、プロデュースまで手掛けるのが、私の将来の大きな目標です。

井上果音

Inoue Kanon
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
私は大学卒業後にNSC(吉本総合芸能学院)に入学して、そこから3年間芸人として活動してきました。大学の時に舞台系をやってみたいっていう思いがあって、でも、チャレンジできずにいて。舞台というか、お笑いが好きやったんで、友達に誘われてNSCに入ったんですけど、コントや漫才に挑戦するなかで、私は演技がめっちゃ下手やって気づきました、あんまり言いたくないんですけど(笑)。「もう演技系は辞めよう」みたいに遠ざかっていたんです。親には「3年芸人やって芽が出なかったら辞める」って言ってて。
今年がその3年目やったんですけど、親に約束してた期限が迫ってくるなか、金の卵オーディションの募集を見つけて、最後にチャレンジしようと思って応募しました。「どうせならやりたいことをやろう!」と思って応募しました。 岐阜県出身ですが、小さい頃は長期休みのときに京都に住む祖父母の家に行って、毎回劇場に連れて行ってもらってましたし。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
絶対に負けないのは、負けん気の強さです。もう、死ぬほど負けず嫌いなんです。そこら辺は誰にも負けないかなと思います!
今は舞台を観に行ったり、Netflixで新喜劇を見たりして勉強しています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
(島田)珠代お姉さんが一番憧れです! 自分の殻を破るような、思い切ったことをして舞台で存在感を発揮する姿に、すっごい憧れます。
あと、金原早苗お姉さん。モノマネとかめっちゃやってはるじゃないですか。(キングダムの)王騎将軍とか、めっちゃ面白い。ああいうのを舞台でやりたいです。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
初舞台は、とにかく緊張していまして。出番前もずっと舞台袖で見ていたんですよ、そわそわするから。控え室とかで待っている人もいたんですけど、そわそわしすぎて、袖で笑い声とか聞いて、気持ちをそこにもっていこうと思ってたんですけど、もうあまりにも緊張しすぎて、足とか震え始めて。地震が来たのかと思うくらい、ひどく震えていました。
でも私はスポットライトを浴びるのめっちゃ好きなんで、舞台に出たら楽しかったんですけど、足の震えは残ってました。2日間ともそんな感じでした。次回は、もうちょっと舞台に慣れた感じで、演技ももうちょっと上手くなりたいし、どしっと構えてというか。舞台を一番楽しめるぐらい、魂を鍛えようかなと思います。
-未来の自分像は?
新喜劇の顔になりたいです! 皆さんギャグとか持ってらっしゃるじゃないですか。乳首ドリルとか。私も何か一つ鉄板ネタを持って、「乳首ドリルの人や」みたいな感じで、舞台に呼ばれる存在になりたいです。

上野駿太

Ueno Shunta
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々NSC35期で芸人をやってて、その後、相方と東京に早いこと行ったんですよ。コンビで漫才をずっとやっていたんですけど、新喜劇はすごく好きで、芸人をやっているこの十何年もずっと「新喜劇っぽいな」と言われ続けてきたこともあって、すごく意識してたんですよ。
コンビを解散するってなって大阪に帰ってきて、それから新喜劇に入りたいってずっと思ってて。先輩の小西武蔵さんとかにも「新喜劇オーディションやってないんですかね」って聞いたんですけど、「やってないねん」って言われたりして。
僕オーディションが始まる半年以上前に吉本興業に「新喜劇にどうしても入りたいんですけど、入れる方法ないでしょうか」って長文で手紙書いて出したくらいです。でもまだ返事が返ってきてないんです。あれはどこにいったんですかね(笑)。それぐらい新喜劇に入りたいなって思っていて、この金の卵オーディションを5年ぶりにやるっていうので、「ああ、これは絶対に応募しないと!」ってなりました。タイミングがすごい良かったっていうか。運が良かったんかなと思ってます。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
東京では歌ネタをずっとやっていて、オリジナルソングのネタみたいなのは、ずっとやってましたね。
昔から、小学生の頃とかにやってたような歌をアレンジして、自分の歌にするみたいなやつをずっとやってました。
あとは、153cmという身長ですかね。辻ちゃん(辻希美)と一緒なんです。ミニモニにも入れます(笑)。この身長を活かして、目立ったりできるんかな。
例えば、めっちゃ背の高い、女性座員の方と一緒にカップルで出てもオモロイなとかも思ったりしてます。「歌うまチビデブ」という分かりやすいキャッチフレーズを自分のアピールポイントにしていきたいです。
-憧れの先輩座員を教えてください。
池乃めだか師匠です。身長が低いのを武器に変えて、笑いを生み出す姿を、子どもの頃から新喜劇を見て学ばせてもらいました。
共演もさせてもらいたいですし、もっとわがままを言うたら師匠に芸名を付けてほしいなと思っています。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演のときに自分で作った歌をボケとして、やらせてもらったりもしました。
今までコンビでやっていたので、1人で舞台に立って自分の武器を出すっていうのをやったことなかったんで、自分が通用するんかなって正直、不安なところもあったんですよ。緊張するんかなって思ったんですけど、1人だと自分にしか責任がないんで、そう思ったら変に緊張せずに、楽しんだって感じですね。
10月公演の意気込みは…(ものすごい大声で)はい。頑張ります!
-未来の自分像は?
「大阪に集まったら新喜劇が観れるぞ!」のところに自分がいて、自分のキャラクターグッズで溢れるような、人気座員になるのが目標です! 頑張ります!

おはる

Oharu
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
高校時代に演劇部に入ってお芝居を始めまして、その高校が、シリアスな題材とか、バッドエンドな劇をすることが多い高校でした。そういうのも好きだったんですけど、ある日、何気なくお昼にテレビをつけたら新喜劇が放送されていて、「あ、私こういうのがやりたいんだ!」と直感しました。
そこから夢中になって、入団を志すようになったんです。そのあと音楽大学のミュージカル専攻に入りました。金の卵10個目を受けて、3次審査で落ちてしまいまして。次に金の卵11個目を受けたら、最終で落ちてしまい。オーディションがなくて空白の期間どうしようってなったときに「NSCに入って、1回勉強しよう」って思って、44期として入学しました。そこでピン芸人を3年間やって、今回5年ぶりに開催されたオーディションで、ようやく合格することができました。
(新喜劇に入団することを目標に活動されてたんですか?)
外部の舞台とか、映画とか、ドラマだったりとかに出演させてもらったこともあったんですけど、ゴールが新喜劇っていうのは変わらずにあって、一つ一つの仕事をするなかでも、新喜劇に合格するにはどうしたらいいんだろうっていうステップアップを常に考えて行動するようにはしてました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
実はフラフープを回しながら歌うのが得意なんですよ。オーディションの2次審査でもやらせてもらった、フラフープを回しながらイタリア民謡を歌うっていうのを、今やってもいいですか? イタリア民謡の『帰れソレントへ』を歌います(と言いながらネタを披露)。
ありがとうございます。これに関しては正直、ほかにやってる人がいないので、ライバルは自分自身だと思っています。このネタを商売道具として極めたいなって思ってます。
-憧れの先輩座員を教えてください。
森田まりこさんです。すごく好きで。森田まりこさんにしか、出せない味とか、安定して見られますし、まりこさんにしかできないようなギャグとかいっぱいお持ちなので、すごく憧れてます。「いつかあんなふうになれたらな」って思って活動してます。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
家族とか、友人含め、すごくたくさんの皆さんが見に来てくださって、入団を祝ってもらいました。
自分自身もやっと出られたというか、新喜劇の最初のオープニング曲を、舞台袖で聞くっていうことが初めてだったので、これまでずっと客席から観ていた側だったので、そこでもう最初からウルッときて。「あ、入ったんだな」っていう実感と、次の舞台では、前よりも絶対にパワーアップした姿を見せないとダメだなって思いました。「前回より着実に成長してますよ」っていうのを、前回来てくださった方にも感じていただけるような舞台にしたいです。
-未来の自分像は?
人気者になりたいです。グッズとかになって「あ! おはるだ」と皆さんに喜んでもらえるような存在になりたいなって思っています!

川越星

Kawagoe Akari
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々ミュージカルの舞台を目指していたんですけど、色々やっているうちに、他の舞台にも興味が出てきて。ミュージカルでもらう役も、コメディっぽい役をいただくことが多くて、何か面白い舞台に立ちたいなあと考えた時に、新喜劇が思い浮かびました。そんなふうに考えている時にちょうどオーディションが開催されて、思い切って受けてみようと思ったことがきっかけです。
『よしもと新喜劇(MBS毎日放送)』は小さい時から大好きで、土曜日のお昼は絶対見てました!
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
歌ですかね! (体の)柔軟性も特技だなとは思うんですけど、得意な方がいらっしゃるので、まだ模索中です。
(間寛平GM会見で金の卵がお披露目された時、川越さんは他のお仕事があって欠席されていましたが、それは新喜劇とは別のお仕事だったんですか?)
はい、ミュージカルです。私が通っていたスクールの公演に呼んでいただいて。
今後は新喜劇も出つつ、ミュージカルもできたら嬉しいです。違う舞台とかにも繋がったら、すごく嬉しいなと思っています。
-憧れの先輩座員を教えてください。
未知やすえさんです。お芝居のなかでボケられるのがすごいお上手というか。普通のことを言っていたと思ったら、突然「オモロ!」みたいな。それがすごく自然だと思います。笑かそうと思って笑かしてないというか…すごく考えてやっておられると思うんですけど、その辺りがすごいなあと思っていつも見ています。
(未知やすえさんはたくさんのギャグをお持ちですが、川越さんのギャグはありますか?)
作らないといけないなとは思うんですけど、まだないです。未知やすえさんからアドバイスをいただけたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
(お会いされたことは?)
2回共演させていただいています! 近くで見させてもらいました。
(何かお声がけいただいたりしましたか?)
舞台のアドバイスとかはまだいただいていないんですけど、この前、山梨の公演に一緒に行かせていただいて、楽屋でケータリングのもつ煮をみんなでいただきました。その時に「星ちゃん、食べた?」って言ってくださいました。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演ではお芝居の軸になる役をさせていただいたんですけど、一本調子になってしまっているっていうアドバイスもいただいて…。
次回の公演も、お芝居の軸となる役をいただきたいなと思いつつ、前回よりもっと中身を深めて味のあるお芝居をしたいなと思っています。
-未来の自分像は?
お芝居がちゃんとできるけど、ボケもできる。「どっちもできるね、この子」と思ってもらえて、いろんなところで使ってもらえるようになりたいです。
あとは、私のことを見て、「元気出るわ」とか言ってもらえるような、座員になりたいです。

きだななみ

Kida Nanami
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
小学校低学年の頃から新喜劇が大好きで、父にテレビで見せてもらったのがきっかけなんですけど、1回劇場で観た時からずっとハマって。今もなんですけど、もう十何年も毎週録画をして番組を見たりしています。
出身が愛知県なんですけど、高校の授業が終わってから大阪に行って新喜劇を観るくらい、オタクと呼べるくらい見ていたんですけど、高校生の時に「なんか私もこの舞台に立ちたい」と思ったのがきっかけで入りたいと思いました。
それこそ、この番組ホームページの座員インタビューの記事も読ませてもらっていました。吉本新喜劇が好きっていうきっかけで入ることができている方が何人もいたので、そういう道もあるんだなと思いました。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
根性と、笑顔です! ちょっとのことではへこたれません! メンタルは弱いんですけど…でも、頑張ります! 新喜劇やったら頑張れます(笑)。他のことだったら…さよなら。
-憧れの先輩座員を教えてください。
やっぱり島田珠代さんです。舞台に立った時の華やかさだったり、その人にしかないオーラといいますか、舞台に立った瞬間にお客さん全員を引きつけられる力がすごいなあと尊敬しております。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演では小学3年生役でお芝居をさせてもらいました。これからはギャグもやっていきたいんですけど、お芝居を一番上手になりたいなと思っているので、次の公演ではお芝居を頑張りたいです。
新喜劇は他の劇団と違うものがあるので、新喜劇にしかないものをしっかりと学んで、「あ、新喜劇の子や」って言われるようになりたいです。
-未来の自分像は?
「新喜劇の子や」って思ってもらうのもそうですし、私は最終的に、死ぬ時になんばグランド花月にいたい。自分に体力がある限り、なんばグランド花月の舞台に出続けたい。なので、健康に生きたいなと思います!

九冨悠二郎

Kutomi Yujiro
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々東京のNSCに入っていて、掲示板で金の卵オーディションがあるのを知りました。誰ともコンビを組んでいなくてピンだったので、受けようと思って。
最初は「落ちてもいいや」くらいな感じで応募したんですけど、そしたらトントン拍子というか、ありがたいことに合格しました。
(ご出身は北海道の札幌ですが、東京NSCに入るきっかけは何かあったんですか?)
元々北海道で教員をやる予定だったんですけど、父親の転勤の都合で東京に引っ越すことになって、父親から「お前、芸人やりたいって言ってたよな。一緒に来る?」って言われて。「一緒に行く」ってなって東京に行きました。色々タイミングが重なったんですけど、もしかしたら新喜劇に呼ばれていたのかもしれないです(笑)。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
寒さに強いっていう…。多分、氷点下とか経験されることってあまりないと思うんですけど、僕は外に出た瞬間に分かるんですよ、「あ、氷点下や」って。大阪の冬はずっと涼しいですね。年中、半袖でもいけるくらいです。
すみません…たぶんちょっと違いますよね。新喜劇で負けない武器…武器と言えるのか分からないんですけど、ちょっと無鉄砲なところが武器ですかね。思い立ったら飛び込むという怖いもの知らず的なところもあるんで。
-憧れの先輩座員を教えてください。
すっちーさんです。僕が北海道にいる高校生の時から、すっちーさんのことは知っていました。
『アメトーーク!(テレビ朝日)』のコーナーで、すっちーさんと吉田裕さんが乳首ドリルで出ていて、そこで初めて吉本新喜劇っていうものを知ったんです。「こんなに面白い人いるんだ!」って思いました。いつか舞台で共演ができたら、乳首ドリルみたいな掛け合いのギャグというか、そういうものを作って舞台でやらせてもらいたいです。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
お披露目公演は良くも悪くも緊張しなくて。出ずっぱりの役じゃなかったっていうのもあるんですけど、舞台に立ってすぐはけるみたいな感じだったので、あまり緊張しませんでした。
10月の公演も程よい緊張感で自分の役割を全うして、いろんなことに挑戦してみたいと思います。
(自分がボケたい、笑いを取りたいっていうよりも、全体のお芝居がうまくいくほうに徹したい?)
もう、めちゃくちゃボケたいです。はい、めちゃくちゃボケたいですね!
-未来の自分像は?
将来的に座長になりたいです。みんなを引っ張るっていうより、みんなと一緒に新喜劇を作っていく座長を目指したいです。それで、パリのオペラ座とかで、やってみたいです。
あんなに有名な劇場で新喜劇をやったら面白そうかなって。すっちーさんを目指して、頑張りたいと思います。

仲澤秀朗

Nakazawa Hideaki
-新喜劇に入団したいと思ったきっかけは?
元々は声優になりたくて大学で演技の勉強をしていたんです。そのうちに「人前に立つのがいいな」と思うようになってきて、4回生の時に舞台、声優事務所、俳優事務所、テーマパークのアトラクションのキャストとか、いろんなものを受けていたら、父親から「新喜劇受けてみいや」と言われまして。「関西にいて、(オーディションを)受けへん理由はないやろ」と。まさか自分が入れると思っていなかったんで、あんまりイメージがなかったんですけど、受けてみたら合格して。きっかけは家族の推薦ですかね。
(声優を目指されていた時は、ご家族の皆さんも応援してくれていたんですか?)
そうですね。やりたくないことをするよりも、やりたいことをした方がいいんちゃうかって言ってくれていたんで、声優したいなって言ったら、「OK、いいよ」って後押してくれました。
(声優から新喜劇に方向転換することを初めて知ったご家族はどういう反応でしたか?)
母親は新喜劇を受けてみるって言った時には、「あぁ、受けてみい」って感じで、すごいフランクやったんですけど、いざオーディションで勝ち進んでいくと「ほんまに入るん?」みたいな感じが出てきて…。
勝ち進むにつれて、僕も人生を考えるじゃないですけど、新喜劇に入るっていうすごさを感じるとともに、家族からは「今後、芸人として生きていく覚悟はあるんか?」って何回も聞かれましたね。応援はもちろんしてくれています。
-新喜劇でこれは誰にも負けないと思うことは?
体ですね。筋トレをしていまして、ベンチプレスが120kgぐらい上がったり、胸囲が108cmぐらいあったりするんで、筋肉枠としては負けたくないなっていうのはありますね。
(最近だと西川忠志さんが舞台上で服を脱がれて「見てほしいー!」と言っていたりしますが、まさしく……)
見てほしい! “見てほしい枠”いきたいですね。仕事の時はいつでも脱げるようにタンクトップを仕込んでるんで。今日も仕込んでます!
-憧れの先輩座員を教えてください。
西川忠志さんに憧れていて目標にしています。新座員のお披露目記者会見の時に、寛平師匠と西川忠志さんがご挨拶しに来てくださって、その時に忠志さんがものすごく丁寧に、こんな若手を対等に扱ってくださって。
その時にいただいたアドバイスが全然お笑い的なものではないんですけど、真面目でまっすぐな方なんで「真摯に物事に取り組んでいきなさい」というのを教えていただいて。
金の卵に選ばれて浮かれていた自分の気持ちを引き締めてくれたというか、まずはいただいた仕事にまっすぐ取り組もうという指針を示してくださったので、そこは目標にしたいです。あとは声の大きさも見習おうと思っています。
(西川忠志さんとはお披露目記者会見以外でお会いされたり、お話したことはあるんですか?)
吉本新喜劇座員総選挙の結果発表の時に裏でご挨拶させていただいたのと、筋トレトークを少し。「体大きいね」「負けないですよ」みたいな話をさせていただきました。いつか一緒にお仕事ができたら嬉しいですね。
-8月のお披露目公演の感想、2回目となる10月公演の意気込みを教えてください。
1回目でやっぱり緊張している自分がいて、「このままいって大丈夫か、できるんかな」っていう不安のなかで、ある一定の成功というか、「良かったね」っていう結果を出すことができました。
この成功を一度きりで終わらせずに、NGKの舞台みたいに常に笑いを取っていければと思います。
-未来の自分像は?
常に成功し続けるっていうプレッシャーに負けないよう、しっかり稽古に取り組むのと、筋トレを励むのは忘れずに頑張ろうと思ってますね。
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