京都アニメーション放火殺人事件の裁判。青葉真司被告(45)が「京アニ作品を見て小説を書き始めた」と述べました。

 青葉真司被告は4年前、京都市伏見区の京都アニメーションのスタジオにガソリンをまいて放火し36人を殺害した罪などに問われています。これまでの裁判で青葉被告は起訴内容を認めていて、責任能力の有無や程度が争点となっています。

 4日目の9月11日は弁護側による被告人質問が行われました。京アニに「小説をパクられた」と述べている青葉被告が小説を書き始めたきっかけを語りました。

 (青葉真司被告)「生活保護を受給して昼夜逆転の生活をするようになり、京アニの作品を初めて見て小説を書き始めた」
 (弁護側)「なんという京アニの作品?」
 (青葉真司被告)「ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)」

 完成した小説を京アニが主催する賞に応募した理由については、京アニへの憧れを明かしました。

  (青葉真司被告)「当時、『京アニ大賞』は立ち上がったばかりで、『自分で前例や足跡をつくっていける。おそらくここでなら最高のアニメ、最高の物語がつくれる』と思った」

 さらに、青葉被告が恨んでいたと検察側が指摘する京アニの『女性監督』とは、「インターネット上の掲示板でやりとりをしていた」と述べました。

 (青葉真司被告)「好意的な感情を抱いていた」
 (弁護側)「LIKEかLOVEかでいうと?」
 (青葉真司被告)「LOVEであります」

 しかし、その後…

 (青葉真司被告)「女性監督に『レイプ魔』と言われた。犯罪歴を知られていると小説も応募できない。刑務所に行ったほうがいいと思い、したくはなかったが強盗事件を起こした」

 その後、実際にコンビニ強盗を起こして刑務所で服役した青葉被告。刑務所内で京アニ作品「けいおん!」を見たといいます。

 (青葉真司被告)「涙を流して見た記憶がある。こんなところで見られるとは」

 その後、法廷では「Free!」と「けいおん!」の映像が流れ、出所後に見た時のことについて青葉被告は…

 (青葉真司被告)「あるシーンが自分の小説の内容と似ていて、またパクってんのかなと思った」

 9月13日も弁護側の被告人質問が続き、9月14日からは検察側の被告人質問が始まります。