京都アニメーション放火殺人事件の公判3日目、9月7日から始まった被告人質問。青葉真司被告が半生を語りました。
両親と兄、妹の5人家族だった青葉被告。幼いころは家族で軽井沢に遊びにいくなど仲は良かったといいます。しかし青葉被告が小学3年生のころに両親が離婚。父親が子ども3人を引き取るも、仕事を辞めて無職となり、次第に虐待を受けるようになったと話しました。
(青葉被告)「父からは正座させられたり、ほうきの柄で叩かれたりしていた」
(弁護人)「ベランダの外に立たされたことは?」
(青葉被告)「はい、素っ裸で立ってろと」
(弁護人)「ひどい言葉をかけられたりは?」
(青葉被告)「日常茶飯事過ぎて覚えていません」
中学1年生のころには、柔道の大会で準優勝してもらった盾を燃やせと言われ1人で燃やした、とも振り返りました。
(青葉被告)「理由というか、もう意味もなく理不尽にやる。そこに理由はない。ああしろこうしろとそれだけです」
青葉被告が京アニ作品に関心を持ったきっかけは高校時代の先輩によるものでした。
(青葉被告)「京アニが有名になったきっかけになった作品があって。そのもとになったゲームが絶対に面白いからと薦められて自分もやったという記憶があります」
そのうえで。
(青葉被告)「紹介されたゲームをやらなかったら、京アニ作品も見なかったし、(事件のきっかけとなった)小説も書かなかったんじゃないかと思います」
しかし、その後の20代では職場での人間関係がうまくいかず、仕事も転々とするようになった青葉被告。下着窃盗の事件を起こしていたことも明かされました。
次の公判は9月11日で被告人質問の続きが行われます。