京都アニメーション放火殺人事件の裁判は、9月7日も裁判が続いていて、証拠調べが行われました。訪問看護師の供述調書が読み上げられました。
青葉真司被告(45)は、2019年に京都アニメーションのスタジオに放火し36人を殺害するなどの罪に問われています。第3回目の7日は、検察側の「証拠調べ」から始まり、事件が起きる数か月前まで青葉被告を担当していた訪問看護師の供述調書などが読み上げられました。
その中で、看護師が2018年5月に訪問した際、自宅の玄関ドアをノックすると勢いよくドアが開き、看護師の右胸を掴んだということです。その後、「しつこい、付きまとうな」と叫び、右手には包丁を持っているのが見えたということです。看護師が青葉被告を落ち着かせて室内に入ると、「ハッキングされている」など話す様子もあったということです。当時室内にあったテレビやゲーム機などは壊れ、持っていた革のジャケットは切り刻まれていた様子だったとしています。
また青葉被告は、夜眠れない日が続いたり、通院していた病院で処方された薬を飲まなかったりする日が続くと、「どうせ自分なんて」などと投げやりになる傾向があったということです。
裁判はこの後、被告人質問に入り、青葉被告が何を語るのか注目されます。