京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、青葉真司被告(45)が確保された直後の音声が公開されました。

 9月6日の午前10時前、厳戒態勢の中、青葉真司被告を乗せた車が京都地裁に入りました。

 2019年7月に京都アニメーションのスタジオに放火して36人を殺害したなどとされる事件。第2回公判は検察官による証拠調べが行われ、青葉被告が取り押さえられた際の警察官とのやり取りの音声が公開されました。

 【公開された音声より一部抜粋】
 (警察官)「何で火をつけたんや?」
 (青葉被告)「ガソリン」
 (警察官)「なんでやった?言わなあかんぞ」
 (青葉被告)「パクられた、小説。お前ら全部知ってるだろ」

 青葉被告が怒鳴り返すやり取りが記録されていました。

 検察側は3つの京アニ作品の中に1か所ずつ、被告が書いた小説にある文言とかろうじて似ているとも解釈できる場面があることを示しました。

 また、青葉被告の家族の供述調書も読み上げられ、母親が「青葉被告の言動は父親にそっくりだ」とする調書が読み上げられると、青葉被告が頭を小刻みに揺らす様子も見受けられました。

 9月7日には被告人質問が行われます。