5日午前10時半すぎから京都地裁で行われていた、京都アニメーション放火殺人事件の初公判は、午後4時ごろに閉廷しました。

青葉真司被告は、明日(6日)の開廷時刻を裁判長から伝えられると、静かにうなずいて応じ、車いすを押されて法廷を後にする際は、弁護団1人1人に会釈して退廷しました。
いっぽう遺族に対しては目を合わせることなく退廷していました。

傍聴した人に話を聞きました。

(21歳法学部の大学生)「青葉被告を直接見て複雑な気持ちだった。事件当時は高校生だったが、自分が好きな京アニをめぐり、こんな事件が起きて悲しかった。今後、裁判では青葉被告から謝罪の言葉や、本人の口から色々と説明を聞きたいなと思った」

(25歳大学院生)「煙で襲ってくる状況やパニックになっている状況などを検察官が説明していて(中略)、自分の身が焼けているんじゃないかと思うぐらい、悲惨な供述調書が読み上げられた。自分では想像がつかないような重大さ、悲惨さを感じて、ご遺族の方は無念が尽きないなと感じた」

6日も午前10時半から証拠調べが続き、7日には、青葉真司被告への被告人質問が予定されています。

今後の裁判予定

▼6~7日:証拠調べ被告人質問
▼10月:2回目の冒頭陳述(責任能力について)
▼11月上旬:中間論告・弁論
▼11月下旬:3回目の冒頭陳述(量刑について)
▼12月7日:最終論告・弁論結審
▼来年1月25日:判決
(※予備日を含めて32回143日間の長期審理)