31日午前、青葉真司被告(45)を乗せたとみられる車列が大阪拘置所を出ます。車列は約1時間半後に京都地裁へと入りました。

 36人が犠牲となった京都アニメーションの放火殺人事件は、9月5日に裁判がはじまります。裁判員裁判は予備日を除いて25回開かれる予定で、結審は今年12月13日、判決は来年1月25日に予定されています。

 初公判まであと5日となった8月31日の午後、京都地裁で裁判所と検察、弁護側の三者間で事前に争点などを整理する「公判前整理手続き」が行なわれました。関係者によりますと、非公開で行われた公判前整理手続きに青葉真司被告が出席したということです。

 裁判では青葉真司被告の刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となる見通しです。

 5日の初公判を前に、京都アニメーションの八田英明社長はコメントを発表しました。

 「亡くなられた社員、被害に遭った社員、近しい方々の無念を思うと心が痛むばかりです。法の定めるところに従い、然るべき対応と判断をいただく外ないと承知しております」