大阪・関西万博の開幕まで1か月。これまで取材を続けてきたMBSニュースの担当記者らが、来場者目線でパビリオンや催し物の概要をまとめました。

タイのパビリオン

 ほほえみの国・タイ。大阪・関西万博のテーマ「健康」にちなんで、タイの伝統的な健康文化を表す取り組みとして『本場のタイ式マッサージ』が体験できます。

 食も本格的で、国内の4地域(中央部・北部・東北部・南部)で特徴的な伝統料理を楽しめるグリーンカレーやガパオ炒め、トムヤムクンなどの人気タイ料理を、スパイスや具材など、自分好みのスタイルにカスタマイズできるということです。
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 「タイをタイケン(体験)する」と題した月替わりのイベントでは、タイの香りの製作体験や、伝統衣装の試着体験ができ、タイ文化を満喫できるとか。【パビリオンは事前予約が必要】

サウジアラビアのパビリオン

 世界有数の石油産出国サウジアラビアが、2030年に「脱石油」を目指す国家戦略を掲げている点に注目です。

 パビリオン内では、首都リヤド郊外に建設中の脱炭素都市「NEOM(ネオム)」が映像で再現されます。会期中には伝統的な舞踊や音楽、サウジ映画やファッションショーなど、700回以上のイベントが行われる予定です。
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 パビリオンへ通り抜けるギフトショップ「サウジスーク(市場)」では同国の匠の技が光るお土産約200種類が用意され、パビリオンではサウジコーヒーが楽しめるほか、ひよこ豆や全粒粉を使ったパン、デーツの甘みを生かしたビスケット「ケレージャ」が食べられるということです。【パビリオンは事前予約の必要なし】

オランダのパビリオン

 オランダの絵本作家ディック・ブルーナが描いた『ミッフィー』がパビリオンの案内役をつとめます。

 古くから地球温暖化対策に取り組む”環境先進国”のオランダパビリオンでは、来訪者1人が1つボールを手に持ち、展示内容に応じて黄色や紫色に光ることで、環境に優しい取り組みが何かを知ることができます。

 パビリオン内のカフェでは、メープルシロップの効いたオランダ伝統の菓子「ストロープワッフル」の試食や購入ができます。ホットコーヒーの上にストロープワッフルを蓋をするように乗せて、湯気で柔らかくして食べるのが現地式。

 郷土料理「ヒュッツポット(マッシュポテトのような料理)」や「ビターバレン(スパイスの効いたコロッケ)」が具材になったおにぎりが楽しめる予定です。【パビリオンは事前予約を推奨】

それぞれのパビリオンが位置する場所