「南海トラフ巨大地震」を想定した大規模な災害報道訓練についてです。
大きな揺れと大津波によって甚大な被害が予想されるこの地震。何をどう早く伝えればいいのか。緊迫した訓練を取材しました。
*「トラフ」と呼ばれる海底の深い溝。海側のプレートが陸側のプレートを引きずり込む格好になっていて、限界を迎えると陸側が元に戻ろうと跳ね上がり地震が発生。そして、跳ね上がったことで海水が持ち上がり津波が発生します。
「南海トラフ」は、駿河湾から日向灘にかけて形成されています。この地域では、100年から200年の間隔で巨大地震が発生していて、今後30年以内に発生する確率は70~80%。震度7の強い揺れに加え、太平洋沿岸などに大津波が押し寄せ、最悪の場合、32万人を超える人が死亡する恐れがあるとされています。
番組審議会では、いわゆる「三密」を避けて、最少人数、最短時間で、収録や生放送、ロケを行うといった、MBSのガイドラインについて報告されました。
土曜の朝から全国ネットで生放送をしている「サタデープラス」については、
東京大阪間の移動には感染リスクが伴うため、東京支社を拠点にし、広い会議室にスタジオセットと同じ柄のポスターを貼ったり、音声のディレイを減らすなどの工夫をしてきたことが説明されました。
また、一般家庭を取り上げる「住人十色」では、マスクで表情が伺えない一般の人の話に対して、視聴者が感情移入しやすいように、フォローのテロップを丁寧に入れたり、それまで定番にしていた一家の食事シーンについては、撮影に時間がかかるため取りやめにするなど、試行錯誤を重ねてきた過程が説明されました。
ドキュメンタリー「映像‘20 関西発・真夜中のドキュメンタリズム」が、放送批評懇談会が選ぶ第58回ギャラクシー賞で、報道活動部門の優秀賞を受賞しました。関西ローカルのドキュメンタリーとして、去年、放送開始から40年を迎えた「映像シリーズ」。なぜ日曜日の深夜に放送されているのか。なぜ40年も続いているのか。テレビ業界でのドキュメンタリーの位置付けや作り続ける意味などについて、他局の担当者や研究者たちに取材し、「関西発・真夜中のドキュメンタリズム」の素顔を明らかにしていきました。
変わり続ける時代の中で、ローカルにこだわり本質を追い続けたことが高く評価されました。