「岩井染工」次期５代当主夫妻　岩井隆明・優香 ｜竹工芸作家・小倉智恵美 #304 2022年06月05日(日)放送

今回の京都知新の主人公は、京友禅の岩井染工、染師・岩井隆明さんと、妻でイラストレーターの優香さん・竹工芸作家の小倉智恵美さん。過去に放送した２回分をダイジェストでお送りします。

日本の精神の美意識を鮮やかに染め上げる京友禅。
その技法は、手描き、型染、機械捺染、デジタル染など大きく４つあります。
岩井染工ではその中の「型染」を代々継承、岩井隆明さんは次期５代当主です。
隆明さんは、当代で父の靖次さんの手ほどきを受けながら、染職人として修業の日々を送っています。
そして、隆明さんの妻で、イラストレーターiwayuさんこと岩井優香さんは、「百日百和柄」と題して、若者にも着物に興味を持ってもらえるよう着こなしをイラストにし、SNSで発信しています。伝統的な小紋染めを勉強し習得しながら新しい「友禅と日常」を模索している、若き職人夫婦をご紹介します。

そしてもう１人の主人公、京都に伝わる竹籠作りの伝統技法と向き合い、まるでレースのように精緻で美しい作品を生み出すのが小倉智恵美さんです。
神奈川県出身の小倉さんは19歳の時、京都伝統工芸専門学校（現・大学校）で基本の技術を学びました。2011年に独し、2014年にはパリで開催された「ジャパン・エキスポ」にも参加。そのしなやかで繊細な美しさを放つ作品が話題になりました。
　使い込むほどに表情が変わっていく竹工芸は、茶道や華道と深く結びつき、美術工芸としての発展を遂げました。美術性の高いものが求められるお道具は手がかかるものですが、そんな場面でも愛でてもらいたいと小倉さんは言います。
伝統的な編文様を組み合わせることで生まれるデザインは無限。小倉さんは自分にしかできない作品づくりを模索し、アクセサリーという新たなジャンルにも挑戦しています。



【INFORMATION】

●「岩井染工」
　京都府京都市中京区油小路通　丸太町下る大文字町４５

●「岩井染工」インスタグラム
https://www.instagram.com/iwaisenkou_kyoyuzen/

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