友禅彫刻職人・西村武志 #83 2017年12月24日(日)放送

友禅染の技法のひとつ「型友禅」で使われる「型」。その「型」を彫り続ける職人・西村武志さんを二条城にほど近い京都・壬生に訪ねました。

江戸時代から続く筆を使った「手描き友禅」染めとは別に、「型友禅」染めは明治時代に大量生産を目的に誕生した技法。そしてそこで使用される「型」はいまでも手作りで作られています。
型作りの本場とされる伊勢では、ひとつの技法を極めて型をつくる分業制。しかし京都では一人で、いくつもの型を作らねばならないため、多くの技法を習得する必要があったといいます。

この道40年の西村さんは今この技法を使いアート作品や小物を制作。今、その作品は海外からも注目を浴びています。さらに西村さんは技法だけでなく型紙自体を作品にできないかと新たな試みにもチャレンジ。そんな彼のひたむきな姿を追いかけます。

【INFORMATION】
西村友禅彫刻店
〒604-8812　京都市中京区壬生相生町51