錺匠・中村佳永 #67 2017年09月03日(日)放送

錺(かざり)とは寺社仏閣の柱や仏壇、襖の引手や釘隠しなど金属を使った意匠や工芸品の総称。寛政年代に創業した「竹影堂」(ちくえいどう)は主に茶道具や香道具を手掛けています。

その七代目・中村佳永さんの技術はまさに神技。金や銀など一枚の金属板を木槌や金槌で叩き、立体的な造形に加工。薬缶一つにも半月から1ヶ月を要しますが、そうして丁寧に手作業で仕上げた作品は、機械加工よりも均等な厚みになるといいます。

2004年、中村さんはアンテナショップ「かざりや鐐」を開設。伝統的な金属工芸を手掛ける一方で、若い職人を育成し、彼らが自由な発想で作品を発表できる場を目指しています。
番組では、そんな錺匠・中村佳永さんの仕事と思いに迫ります。

【INFORMATION】
竹影堂
〒604-0944 京都市中京区押小路通麩屋町西入橘町621

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