竹工芸士・横山裕樹 #62 2017年07月16日(日)放送

京都市上京区にある横山竹材店は、大正12年に創業。これまでに桂離宮の竹垣や裏千家今日庵の内装など、日本文化を側面で支えるという重要な役割を担い続けてきた竹材の老舗です。

その当代は、家業を継いで11年、竹工芸士・横山裕樹さん。京都は特に、犬矢来、結界、雨どい、垣根、数寄屋建築の建材、茶の湯の道具・・・と、今も竹が暮らしの隅々に息づいているだけに、横山さんの活躍の場は多岐にわたります。

しかし竹は燃えやすく、火事のリスクが付きまとうため、彼は8年がかりで、特殊な薬剤を竹の繊維にしみ込ませた燃えない竹を研究。最近、それがようやく完成となりました。
一方、横山さんは、職人やアーティストを志す若者を雇い入れるため、インテリア・雑貨ショップもオープン。照明器具やカトラリー、アクセサリーなど様々な竹工芸品を製造・販売し、その可能性を探り続けています。
番組では、京都の文化と生活に根付いた竹の未来を切り開く、そんな横山さんの活動を紹介します。


【INFORMATION】
横山竹材店
〒602-8061 京都市上京区甲斐守町110

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