Press Release MBS

2022年2月25日
株式会社毎日放送

MBS開局70周年ドラマ インバージョン
AIや配信アプリの活用で20代社員の企画を作品化

当社は「MBS開局70周年ドラマ インバージョン」を制作し、3月18日(金)、19日(土)に2夜連続で放送します。
このドラマはMBS開局70周年企画として690件の応募作から選ばれ、制作が決定したものです。ドラマ制作の経験がない20代の女性社員3人が「SNSを活用して若年層にリーチする」ことをねらって企画しました。また、制作過程においても従来のドラマ制作の常識にとらわれず、新しいドラマ制作のワークフローに挑戦するため、制作技術やDX担当のベテラン社員も加わって検討を重ねました。
まずSNSの活用に関しては、SHOWROOM株式会社の協力により、バーティカルシアターアプリ「smash.(スマッシュ)」で、同じ設定でありながら別視点のドラマを地上波放送と同時刻に配信することを実現しました。地上波版と「smash.」版の二つの世界で起きていく出来事が全く対な展開になりながらも、すべての出来事がお互いの作品へ相互に影響を与え、交差し合う作品となっています。どちらか一方だけでも物語は成立しますが、両方見るとすべての出来事の意味がつながる構成で、ラストはそれぞれの媒体で両極端なエンディングとなります。
また今回、ソニーマーケティング株式会社の協力により、膨大な労力と時間をかけることが不可欠だとされてきた撮影後の作業工程の効率化を図りました。
ドラマ制作においてはロケ地などの事情から撮影される順番と編集、放送される順番が異なることが多く、収録された映像や音声素材など全ての情報を人の目で読み取り、シーン分けやフォルダ分けなど手動の編集準備作業をしなくてはなりません。この作業を同社が提供する電子ボールドアプリおよび映像認識AIシステム、クラウドサービス「Media Solutions Toolkit」上で自動化しました。さらに、これらのデータをクラウド上に構築したノンリニア編集機へシームレスに連携し、同時にコンテンツ管理プラットフォーム「Ci Media Cloud Services」と同期しました。これにより、安全に制作関係者間での素材プレビューや受け渡しが可能となり、場所と時間を選ばない映像の微修正や細かいつくり込みも可能となりました。
なお、作品の詳細は以下の通りです。

【番組タイトル】
MBS開局70周年ドラマ「インバージョン」

【放送日時】
第1話 3月18日(金)深夜0時50分~1時20分
第2話 3月19日(土)深夜0時58分~1時30分
※地上波放送は関西ローカルですが、放送終了後はTVer、MBS動画イズム、GYAO!にて1年間無料で見逃し配信します。

【出演】
外山 守 (役名): 兵頭功海
今端琴音 (役名): 出口夏希
田中弘樹 (役名): 綱 啓永

【スタッフ】
製作著作:MBS
監督:西山将貴
プロデューサー:赤澤友基(MBS)、植村仁(MBS)
企画:上村華乃子(MBS)、久下美苗(MBS)、渡紗也子(MBS)
制作協力:ソニーマーケティング株式会社、SHOWROOM株式会社

【あらすじ】
YouTubeチャンネル「ライフライブ」を開設した幼馴染3人。試行錯誤しながら動画を投稿していたが、ある時YouTube企画を兼ねた2泊3日の“無人島旅行”を計画する。地上波のドラマでは、島に到着した日の夜からをリアルタイムの設定で描く。眠りについたメンバーが目を覚ますと仲間のひとりが不可解な失踪を遂げ、3人は無人島内で離れ離れになってしまう。一体何が起こったのか、インバージョン(反転)の意味とは…。
 地上波の放送前から、彼らのSNS投稿やグループLINEがリアルタイムで更新され、まるで3人と時間を共有しているかのように視聴者も奇妙な世界に入り込んでいく。SNS先行で物語が始まる、前代未聞のSNS連動型新感覚ミステリードラマ。

【企画:上村華乃子のコメント】
MBSの課題である"若者世代にリーチするコンテンツ制作"において新しいトライアルがしたいと考え、MBS開局70周年の企画に応募したのが実現のきっかけでした。入社当初から若者向けドラマの制作を志望していたので、今の若者が日頃使用しているSNSを活用しクロスメディアで物語を考えたのが今回の企画です。TwitterやYouTubeを用いた放送前の告知施策、地上波放送とLINEのリアルタイム連動、さらにsmash.で地上波放送と連動したアナザーストーリーの同時展開など、視聴者が「観る」だけでなく身近に「体験する」ことのできるドラマになれば、とチーム一丸となり奔走しました。チームメンバーは私をはじめ20代社員を中心にドラマ制作未経験者ばかりでしたが、多くの先輩方に支えられ、結果としてLINEオープンチャットリアルタイム連動など「日本初」の取組みにも挑戦できたことに感謝しています。
また、ソニーマーケティングさんのご協力で実現した収録素材のクラウド上管理、クラウド上編集、という試みも行いました。メインの技術が旧来の同軸からITに変わっていく過渡期の今、技術スタッフの皆さんと一緒に今の時代にあったコンテンツの伝え方を追求することができた点で、今回のドラマ制作はMBSにおける「制作現場のDX化」の第一歩となったのではないかと感じています。
ドラマ制作志望の社員は多いので、今後もこうしたドラマ企画がMBSから次々と生まれ、DX化を含む今回のトライアルが今後の制作にも活かされることを期待しています。
SNSの細部にまでとことんこだわりぬいた今回のドラマ、是非公式HPをチェックしてお楽しみください!
「これ知ってる?」と思わず誰かに話したくなる、そんな作品になれば幸いです。

【SNSとの連動】
地上波放送前から投稿されているYouTube、Twitter、LINE、そして地上波放送と同時配信のsmash.動画。
全てが繋がった時、初めて物語が完成する。放送前も、放送中も、放送後も更新される登場人物達のSNS!
物語の鍵は様々なSNSに隠れているかも…?

SNS連動画像.png

●ドラマ公式HP: https://www.mbs.jp/inversion/
●「smash.」アプリ: https://app.adjust.com/9zcojmk
●「ライフライブ」YouTubeチャンネル↓
 https://www.youtube.com/channel/UCX7Zq6OBsXpMc4N7MWq-qTg
●YouTuber「ライフライブ」公式HP: https://www.mbs.jp/LifeLive/
●「ライフライブ」のLINEオープンチャット↓
https://line.me/ti/g2/MoPIEvpAzb1MZEM3p_-JYKmCbcMTGEFzxSnU6A?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
●Twitter ドラマ公式アカウント: https://twitter.com/mbs70_inversion
●外山守のアカウント:「守@ライフライブ」 (https://twitter.com/mamos0415
●今端琴音のアカウント:「ことね@ライフライブ」 (https://twitter.com/kotonedesuyo
●田中弘樹のアカウント:「弘樹@ライフライブ」 (https://twitter.com/hirokilifelive

以上
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社毎日放送 マーケティング・PR部