20代半ばにして「成功体験」が無く、自分に自信が無い“冴えない”会社員・桜庭陽真(倉悠貴)は、幼なじみ・犬飼秀司(中村嶺亜)にコンプレックスを抱えていた。隣の家に住み、小学校から高校まで同じ学校に通っていた秀司は、スポーツ万能で成績もよく、おまけに容姿端麗ということもあって、陽真は常に劣等感を植え付けられてきた。
ある日、陽真は秀司の妻であり学生時代に憧れていた、犬飼麗香(三原羽衣)と再会する。東京に住んでいるはずの彼女がなぜ自分のもとに現れたのか―。そこには、“ある秘密”があった。
「秀司とはもう終わったの―」“幼なじみの妻”麗香との再会の一方で、“幼なじみ”とは連絡が取れなくなってしまう―。謎が謎をよぶ、凄絶ラブサスペンスが開幕―!
幼なじみ・犬飼秀司(中村嶺亜)の妻であり、高校時代の初恋相手・犬飼麗香(三原羽衣)と数年ぶりに再会した桜庭陽真(倉悠貴)。自宅が空き巣の被害に遭った麗香を心配し、一緒にビジネスホテルに泊まることになるが…急展開!?「桜庭、私と寝て―」憧れの女性・麗香からの言葉に、心臓がはち切れそうなくらいに緊張した陽真は…。
一方で、麗香の夫・秀司とは連絡が取れずにいた。麗香への気持ちが再燃しつつも、自分の感情を必死に押し殺す陽真だったが―。麗香は何故、現れたのか。ある秘密が明らかに…。
「私のお腹の中には、赤ちゃんがいるの―」犬飼麗香(三原羽衣)の突然の告白。桜庭陽真(倉悠貴)は子供が産まれるまで一緒にいることを約束するが―。友達以上恋人未満、ただ“添い寝”をするだけの仲…この歪な関係を周囲には言えずにいた。そして陽真の会社に最近転職してきた後輩・鴨下善子(石川瑠華)は、執拗にいじられる陽真の様子を見て、助け船を出すが…。一方で、麗香の家には、高校の後輩・白兎未夢(長月翠)や糸魚川海(植村颯太)が突然、訪ねて来て―。相変わらず連絡が取れない秀司。陽真が抱えるとある事実が判明…!?
「桜庭陽真(倉悠貴)が記憶をなくしている―」犬飼麗香(三原羽衣)は、白兎未夢(長月翠)と糸魚川海(植村颯太)に、陽真が忘れている“あの夜の出来事”を「無理に思い出させないように」と忠告をする。2人と距離を取りたい麗香だったが、家には連日未夢と海が押しかけてしまう。実は、未夢がここまで麗香に執着するのには、ある理由が―?!一方、過去のトラウマが再燃し倒れ込んだ陽真のところに、職場の後輩・鴨下善子(石川瑠華)が偶然通りかかる。同棲中の彼氏との結婚をほのめかす鴨下だったが…。
ついに、秀司の失踪の真相が語られる―!?
桜庭陽真(倉悠貴)が麗香(三原羽衣)への恋心に気づいたのは、高校時代。図書館での出来事がきっかけだった。「二人だけの特別な場所―」、麗香と過ごす時間は心地よく、ある時から図書館へ通う目的が変わっていた。当時を思い出しながらも、麗香への思いを改めて感じた陽真は、たとえ犬飼秀司(中村嶺亜)との子供であっても、生まれる子供を一緒に育てていくと決意をする。一方、鴨下善子(石川瑠華)は陽真と麗香が一緒に歩く姿を目撃してしまう。秀司への歪んだ愛は、執着心から怨みへと形を変えて…。
桜庭陽真(倉悠貴)は、職場の後輩・鴨下善子(石川瑠華)のスマホの待ち受けを何気なく見てしまう。そこには、消息不明の秀司(中村嶺亜)の姿があった。妊娠中の犬飼麗香(三原羽衣)を放っておいて、善子と暮らしているのでは―。「秀司が死んだ記憶」を失っている陽真は、秀司と親交があった後輩・糸魚川海(植村颯太)に秀司について尋ねるが…。
そして、仕事帰りに善子と歩いていた陽真は、偶然にも麗香と会う。ただならぬ空気を感じ取った陽真だったが、2人は連絡先を交換することになり…秀司を巡る、不穏な三角関係は思わぬ方向に―!?そして、麗香の“ある秘密”が明らかに。
「この子の父親は秀司じゃない―」犬飼麗香(三原羽衣)の言葉を聞いてしまった、桜庭陽真(倉悠貴)。偶然居合わせた、白兎未夢(長月翠)や糸魚川海(植村颯太)も突然の出来事に動揺を隠せずにいた。一緒に住んでいるのに、麗香のことがわからなくなってしまった陽真…。出社すると、鴨下善子(石川瑠華)の机は綺麗に片付いていた。例の事件を受け、会社に辞表を提出した善子。しかし、陽真はまさかの行動に!?
そして陽真は何かを隠している麗香に対して「もっと知りたい」という気持ちから、蛯原匠(猪塚健太)の個展に行くが、そこには…。果たして、〈子供の父親〉はいったい誰―!?