MBS(毎日放送)

限界ニュータウンと言われても~住民自治を生きる人々~

2023年9月24日(日)放送

限界ニュータウンと言われても~住民自治を生きる人々~

"北摂のマチュピチュ"などと揶揄される京都府亀岡市見立地区。バブル期に北摂をイメージさせる「茨木台」として分譲された。当時、最寄りのJR茨木駅まで車で40分。それでも地価狂騰の折、「夢のマイホームを」と切望した人々は長時間通勤も覚悟で競うように土地を買い、家を建てた。しかしバブル崩壊。無許可開発した業者が倒産。業者が私有していた水道・道路も負債の担保だったが自治会が買い取ることになった。高齢化が進み、今、見立地区に暮らすのは約150世帯で子どもは1人。投機目的で買った人も多く空き地が目立つ。こうみると見立はまさに"限界ニュータウン"だ。
しかし住民らの結束は固い。区長は「将来世代のための生活環境をつくる」、副区長は「行政まかせにしない。ここは独立国」。"普通のシニア世代"の自治会役員らが活発に協議、水道の運営、道路修繕工事など難事業をこなしてゆく。
今の「見立」は"限界ニュータウン"というよりも自治意識高い"コミューン(共同体)"といっても過言ではない。しかし地域の"厄介ごと"を役所任せにできない"コミューン"ならではの課題も多い。とりわけ生活の命脈である水道をめぐって自治会役員らは苦悩し、厳しい選択を迫られる。
人口減少時代、寂れゆく郊外の住宅地。一方、留まり協力しながら、自ら生活の手立てを作っていく人々に密着して「住民自治のあり方」と「コミュニティの力」を見つめ直す。

次回は、3月31日(日)深夜 0時50分から放送

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

映像’24は、1980年4月に「映像’80」のタイトルでスタートした
関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。

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