学知と骨~琉球人骨返還訴訟が問うもの~

2021年9月26日(日)放送

学知と骨~琉球人骨返還訴訟が問うもの~

明治から昭和にかけて、日本人の起源をめぐる研究のため、北海道や沖縄などの墳墓から人骨の発掘・収集が行われた。その結果、大学などに研究材料として人骨が保管され、それらの中には発掘・収集時に地域の人々の意にかかわらず集められたものも含まれていた、と見られている。
沖縄県今帰仁村(なきじんそん)にある百按司(むむじゃな)墓は、同村指定の有形文化財で、海に面した崖の中腹にある。1600年代に書かれた歴史書では、貴族の墓だったとされている。1920年代から1930年代にかけて、京都帝国大学に属する研究者が墓から人骨を持ち去り、少なくとも26体を今も京都大学が保管していることが分かっている。
2018年12月、沖縄の人々から京都大学に対して、「琉球民族遺骨返還訴訟」が起こされた。京都大学は「当時の人骨収集は適切だった」として返還を拒否し、裁判は今も続いている。
はたして人骨は誰のものなのか。番組では、沖縄の歴史や墳墓の特性などを取材して、問題の経緯を詳しく伝えるとともに、琉球・沖縄に対する過去の植民地主義的な政策が、現在にどのように影を落としているのかについても探る。

次回は、11月 7日(日)深夜 0時50分から放送

おかえり~無料弁当がつなぐ人々の物語~(仮)

おかえり~無料弁当がつなぐ人々の物語~(仮)

映像’21は、1980年4月に「映像’80」のタイトルでスタートした
関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。

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