600人ほどが暮らす小さな町、和歌山・串本町田並。林憲昭さんと茎子さん夫婦は2009年、東京からこの町に移住してきた。町の人里離れた場所で、水道もガスもない暮らし。時には、イノシシ狩りもするワイルドな生活。
林さん夫婦には、2人の子どもがいて、田舎暮らしにもすっかり慣れました。実は、「現代芸術家」の肩書きを持つ林さん夫婦。長年、放置されてきた町の映画館を2年前に自らの力で再建し、地方から文化の発信を始めている。
そんな林さん夫婦が暮らす町に最近、移住希望者が増えてきた。コロナ禍が原因だという。何を求め、どのような夢を叶えようと都会から田舎に移り住んだのか。そして、10年余りの年を経て生き方は、子どもの育て方は、どのように変化したのか...。林さん家族の日々をみつめます。
月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。