台湾は今、二つの超大国、中国と米国の間で揺れている。中国は台湾を不可分の領土として、武力による統一を放棄していない。一方、米国はかねてより台湾を支援している。米国の忠実な同盟国・日本は「台湾有事は日本有事」として、米国に追随する。民主化が進む台湾では、「今日の香港、明日の台湾」として、2014年の「ひまわり学生運動」以降、とくに若者たちの間で危機感が広がる。日本の京都大学で学ぶ台湾人留学生は「台湾を戦場として見るのではなく、そこに人が住んでいることを分かってほしい。かつて日本の植民地だった時代もあったのだから」と話す。
台湾と海をはさんで110キロの沖縄・与那国島は「唄の島、情けの島」といわれ、植民地時代の台湾とは交通も盛んだった。しかし戦後は「国境の島」となり、6年前には自衛隊が配備された。島の町議は「自衛隊誘致で島を活性化するのではなく、台湾との交通を復活させて、平和の島であり続けたい」と願う。
番組では、台湾と日本のあるべき関係、そして東アジアの平和と民主主義について考える。
孤立無援の島・台湾と日本
2022年3月27日(日)放送
5月25日(日) あさ 5時00分放送

歪んだ正義(仮)
番組について
真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’25は4月からあさ5時の放送に変わります
映像’25は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。