MBS(毎日放送)

響希の未来 ~全盲の少年と家族の12年~

大阪・東大阪市に住む酒井響希くん(12)は、2歳の時に視力を失いました。小児がんが原因でした。昼と夜の区別もつかず、お風呂に入ることにさえおびえる日々...。母親の康子さんは、自分を責め続け、泣きじゃくる息子と家にこもりがちになったといいます。
そんな生活に光が差したのは、響希くんが3歳の時。ドラムと出会い、その迫力ある音に心を奪われました。視力を失って以降、《音》に敏感なり、柱や壁を棒で叩いて、音の違いを楽しむようになった響希くんをみて、両親がドラムに触れさせたのがきっかけでした。
ドラムの上達とともに日常生活にも変化が...。そして、いつしか両親はできないことを嘆くことから、できることを喜ぶよう。いま、響希くんは、視覚支援学校に通っています。相変わらず、康子さんにべったりですが今年3月に小学校を卒業し、春には、新しい制服に袖を通して、中学校に進学します。いよいよ、新しい生活が始まります。
番組では、自立に向けた寄宿舎生活や白杖の練習など、大人へと成長する響希くんとその姿を温かく見守り続ける家族の1年に密着。視力を失った少年の《等身大の日常》と《家族の絆》を描き、生きるとは、家族とはなにか...を考えます。

次回の放送

5月25日(日) あさ 5時00分放送

歪んだ正義(仮)

番組について

真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’25は4月からあさ5時の放送に変わります


映像’25は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。

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