MBS(毎日放送)

使い捨て異邦人 ~苦悩する外国人労働者たち~

いまや日本で働く外国人の数は128万人を超え、50人に1人は外国人となった。だが国は、さらに外国人労働者を増やそうと去年12月、出入国管理法改正法を成立させた。背景には、経済界の強い要望があった。
岐阜県にある外国人労働者の"駆け込み寺"。2015年に設置された。作ったのは、中国から日本に留学した後、紳士服メーカーに勤めていた甄凱(けんかい)さんだ。かつては、会社で通訳として外国人技能実習生の世話をしていたが、低賃金、労災、暴力、強制帰国などのひどい扱いを目の当たりにし、外国人労働者の救済を始めた。シェルターには、技能実習生16人が身を寄せている。かつて、母国で暮らす家族を楽にさせたい、と夢を抱いて来日した人ばかりだ。甄さんも妻、子供とここで一緒に暮らす。日本はいま、少子化で慢性的な労働力不足にある。国や企業は、今まで外国人実習生を低賃金で便利なコマとして働かせてきた。ところが、様々な問題を解決すること無く、国は外国人労働者受け入れ拡大へと舵を切った。
番組では、シェルターで暮らす人たちにカメラを向け、外国人労働の現実を浮き彫りにするとともに、拙速に過ぎる政策の問題点と改善策を考える。

次回の放送

5月25日(日) あさ 5時00分放送

歪んだ正義(仮)

番組について

真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’25は4月からあさ5時の放送に変わります


映像’25は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。

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