MBS(毎日放送)

使い捨て異邦人 ~苦悩する外国人労働者たち~

2019年3月31日(日)放送

使い捨て異邦人 ~苦悩する外国人労働者たち~

いまや日本で働く外国人の数は128万人を超え、50人に1人は外国人となった。だが国は、さらに外国人労働者を増やそうと去年12月、出入国管理法改正法を成立させた。背景には、経済界の強い要望があった。
岐阜県にある外国人労働者の"駆け込み寺"。2015年に設置された。作ったのは、中国から日本に留学した後、紳士服メーカーに勤めていた甄凱(けんかい)さんだ。かつては、会社で通訳として外国人技能実習生の世話をしていたが、低賃金、労災、暴力、強制帰国などのひどい扱いを目の当たりにし、外国人労働者の救済を始めた。シェルターには、技能実習生16人が身を寄せている。かつて、母国で暮らす家族を楽にさせたい、と夢を抱いて来日した人ばかりだ。甄さんも妻、子供とここで一緒に暮らす。日本はいま、少子化で慢性的な労働力不足にある。国や企業は、今まで外国人実習生を低賃金で便利なコマとして働かせてきた。ところが、様々な問題を解決すること無く、国は外国人労働者受け入れ拡大へと舵を切った。
番組では、シェルターで暮らす人たちにカメラを向け、外国人労働の現実を浮き彫りにするとともに、拙速に過ぎる政策の問題点と改善策を考える。

次回は、3月31日(日)深夜 0時50分から放送

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

映像’24は、1980年4月に「映像’80」のタイトルでスタートした
関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。

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