それでも働きたい(仮)
「おはようございます」と職場で笑い合い、誰かの役に立つ。そんな当たり前の明日を夢見て、彼女は40社もの不採用通知を受け取ってきた。
滋賀県大津市に暮らす深田澪音さん、22歳。脳性まひによる重度障がいを抱えながらも、幼い頃から地域の合唱団へ参加。高校では生徒会活動に打ち込み、大学でも障がいについての啓発イベントを企画するなど、自ら社会参加の道を切り開いてきた。
しかし、前向きに就職活動に挑む彼女の前に、冷たい「制度の壁」が立ちはだかる。
日常生活の介助は月数万円で済むのに、職場でヘルパーを頼むと原則助成対象外となり、月30万~40万円もの負担がのしかかるのだ。
それはまるで、国から「外に出ず、家の中にいなさい」と告げられているかのような理不尽なルールだった。
障がい者の社会参加が進んでいるフランスやドイツ、ベルギーなどでは、ヘルパーの利用用途に制限はない。2022年には国連から日本政府に対し「職場でヘルパーを利用できるようにするべきだ」との勧告も出された。しかし、今のところ状況は変わらないままだ。
なぜ、この国では尊厳を持って「働く」という当たり前の願いがこれほど遠いのか。
ひとりの女性の静かな挑戦と就労への道のりを通して、この国の社会参加のあり方を考える。
受賞のお知らせ
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第63回 ギャラクシー賞 奨励賞受賞
『映像'25 家族を罪に問う~家庭内性被害の告白~』
(2025年12月21日放送)
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第63回 ギャラクシー賞 奨励賞受賞
『映像'26 西成と中国~共生か排除か~』
(2026年3月15日放送)
最近の主な受賞から
- 第63回 ギャラクシー賞 奨励賞受賞『映像'25 家族を罪に問う~家庭内性被害の告白~』(2025年12月21日放送)
- 第63回 ギャラクシー賞 奨励賞受賞『映像'26 西成と中国~共生か排除か~』(2026年3月15日放送)
- 第27回 ヤング映像クリエーターを励ます賞 優秀賞『映像'25 ともに生きる~強度行動障害と家族~』(2025年10月26日放送)
- 第63回ギャラクシー賞 奨励賞受賞『映像'25 奪われた琉球遺骨~研究か尊厳か』(2025年9月28日放送)
- 第45回「地方の時代」映像祭 選奨『映像'25 歪んだ正義~止まらぬ攻撃の先に~』(2025年5月25日放送)


