ある朝、テレビから「ピー音」と呼ばれる放送禁止用語を消す音が山ほど流れ始めた。ドグちゃん(谷澤恵里香)は面白がるが、誠(窪田正孝)は異常を感じる。「もしや妖怪の仕業!?」慎太郎(柄本時生)や紀美香(桐島里菜)も集まってくるが、テレビからは「ピーピー」という音ばかり。その画面に突然、ある男が現われ、「自由が少しずつ失われている」と、演説を始めるが、兵士たちに連れ去られてしまった。ニュース番組で、男がテロの首謀者・田辺栄太郎(高橋和也)だと知った誠は、その名前に覚えがあった。父の謙三宛に小包が届いていたのだ。早速包みを開けると、中には1枚のディスクと小瓶が。謙三のかつての同僚だった田辺は、未知の寄生虫を発見。それが人々の心を抑制しながら急速に増殖しているという。が、時すでに遅く、ニュース以外の番組は消え、雑誌の写真や文章も黒塗りにされていく。国会では規制の取締りを強化するための組織RPOを作り、長官にイリヤ(安達祐実)が就任。規制に反対する者は検挙され、半年の間に、街は戒厳令下のように静まり返ってしまう。
誠は慎太郎、紀美香と定期的に集まって解決策を話し合うが、ある日、家の周りまでがモザイクとなって消えていた。外へ出ようとした慎太郎も消えてしまう。そんな時、田辺が寄越した小瓶の中の寄生虫の死骸が、規制に寄生して既成概念を増幅させる寄生虫・ピーオンだと気づくドグちゃん。ドグちゃんと誠は、妖怪ピーオンの親玉・イリヤの元へ。が、イリヤと剣を交えたドグちゃんは相討ちに…!?
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