映像’10 毎月第3日曜日 24時50分〜25時50分放送

ニュースi VOICE(ヴォイス)  

2009年、以下の賞を受賞しました
○第35回放送文化基金賞 番組部門テレビドキュメンタリー番組賞 
「家族の再生 〜ある児童養護施設の試み〜」
○平成21年 民間放送連盟賞 報道番組部門 優秀賞
「DNA鑑定の呪縛」
○第29回「地方の時代」映像祭2009 優秀賞
「彼女は嘘をついたのか」

「映像’10」は1980年4月に「映像80」のタイトルでスタートした関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。
月1回、それも深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンの根強い支持を得て今年で30年目を迎えています。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。
また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして様々なメッセージを発信し続けてまいります。

子どもたちに伝えたいこと 〜劇団キオの挑戦〜

┗ 8月15日(日)24時50分〜25時50分
「子どもたちに演劇のすばらしさを伝えたい」−−−そんな思いで全国の小中学校などで児童演劇を上演している劇団の多くがいま、少子化の影響や公的助成金の削減によって存続を脅かされている。この逆風下、大阪の劇団代表、中立公平さん(43歳)は若い劇団員とともに地道に学校を回って活動の場を広げ、海外の劇団との交流にも積極的に取り組んでいる。
「演劇は天職」と話す中立さんの児童演劇にかける思いとは?

逆流 〜凍結ダムの行方〜

┗ 7月25日(日)24時50分〜25時50分
計画から40数年、三重県伊賀市の川上ダムは今なお建設の是非をめぐって揺れている。予定地の住民の移転は完了し、周辺整備が着々と進むなか、2008年、国土交通省の諮問機関が「建設は適切ではない」と待ったをかけた。国交省はこれを無視する形で建設を推進しようとしたが、その後の政権交代で事業の見直し、事実上の"凍結"が決まった。
利害が入り組み、一度動き出せばなかなか止まらない巨大事業の構造的な問題に迫る。

抵抗の涯てに 〜写真家・福島菊次郎の“遺言”〜

┗ 6月20日(日)25時05分〜26時05分
一人の老写真家がいる。福島菊次郎、89歳。
二等兵として敗戦を迎えた彼は、42歳のとき、家庭を捨てて上京し報道写真家になった。その後、反動化する世相に絶望して瀬戸内海の無人島で暮らしたこともあったが、いまは故郷、山口県内の安アパートの一室で、日本の戦後を問う「遺作」を執筆している。彼は言う___「戦後の日本は何一つ問題を解決していない」と。
ひとりで時代に抗ってきた写真家は何を伝えようとしているのか。

きほ と みずき 〜 大人の階段 車いすで駆けのぼる〜

┗ 5月16日(日)24時50分〜25時50分
大阪・西成区。脳性まひを抱え、車いすで生活する20歳と18歳の姉妹がいる。二人の障害の重さは違うが、母親は小さい頃から「障害を理由に人に同情を求めてはいけない」と教えてきた。 この春、妹が高校を卒業したのを機に、二人はそれぞれ将来の自立に向け、新たな生活を始めた。"大人への階段"を上ろうとする二人はあらためて「社会」の現実と向き合い、「障害」と「自分自身」を見つめ直す。 つまづき、揺れる心を追った。

母との暮らし 〜介護する男たちの日々〜

┗ 4月25日(日)24時50分〜25時50分
高齢の親や妻を在宅介護する男性が増えている。だが、ただでさえ家事に不慣れな多くの男性にとって、介護は精神的にも肉体的にも大変な重荷となる。介護疲れによる虐待も後を絶たないが、有効な対策は見出せていない。 番組では認知症の92歳の母を介護しながら、同じ悩みを持つ人たちとの交流を模索し始めた65歳の男性の日常を追い、現在、在宅介護全体の約3割を担っている"介護する男性たち"が直面している問題を考える。

心つないで 杖ヶ薮(つえがやぶ)より

┗ 3月14日(日)24時50分〜25時50分
和歌山県高野町は去年「むらづくり支援員」を公募した。過疎や高齢化が進む集落に移り住んで、元気のないむらの再生に取り組む人材を雇用するこの制度、報酬は月15万円、任期は3年だ。カメラは支援員としてある集落にやってきた女性の活動をとおして、地域に深く根ざした年老いた人々の日常を追う。集落の活性化という目標に向け、カネやモノでなく、住民と同じ目線を持つ”ひと”ができることは何か、試行錯誤が続く…。

泉南アスベスト禍 〜警告から70年・”石綿村”からの問い

┗ 2月21日(日)24時50分〜25時50分
かつて石綿(アスベスト)産業の中心地だった大阪・泉南地域では、工場労働者だけでなく周辺住民もいまなお、大量の石綿を吸い続けたことによる健康被害に苦しめられている。実は、国は戦前、泉南地域を調査し、石綿の危険性を認識しながら、工場関係者や住民に知らせていなかった。 被害の拡大を放置したとして裁判で国の責任を問いかけている原告たちに密着、20世紀の負の遺産である石綿被害の救済のあり方について考える。

加藤登紀子、歌と旅

┗ 1月24日(日)24時50分〜25時50分
還暦を過ぎた今も精力的に音楽活動を続ける歌手・加藤登紀子。
全国各地の公演の合間に加藤さんはいろいろな場所を尋ね、いろいろな人に会う。青森県・六ヶ所村。沖縄県・辺野古。番組は加藤さんと共に旅をし、人に会い、そして歌を聞く。「今、日本が抱えるすべての問題の萌芽は1960年代にはもうあった」と加藤さんは言う。加藤さんの行動と歌から現代社会の崩壊の始まりを振り返る。

市バス運転手の自殺

┗12月20日(日)25時15分〜26時15分
2年前、名古屋市バスの37歳の運転手が焼身自殺した。
突然の死に納得のいかない両親は、息子がなぜ死んだのか、真相の究明に立ち上がった。すると、職場でのあるトラブルが浮かび上がってきた。走行中のバスで起きたとされる乗客の転倒事故をめぐり、「身に覚えがない」にもかかわらず、息子が責任を負わされていたという。しかも問題の転倒事故そのものに不可解な点があった・・・。
職場でいったい何があったのか。

間人(たいざ)の女 〜魚売りのおばちゃんとその家族〜

┗11月22日(日)24時50分〜25時50分
日本海に面した京都府京丹後市間人(たいざ)。
この小さな漁師町で下戸友子さん(65)は1年前から魚の行商を始めた。5年前、鮮魚店を一緒に営んできた夫に先立たれたあと、残された借金の返済に追われてきたが、一念発起して雨の日も風の日も、船が出れば必ずせりで魚を買い付け、手押し車で売り歩いている。今年春にはフィリピンから来た息子の嫁との同居も始まった。60歳半ばにしての再出発、その奮闘の日々を追った。

ラッキードラゴンの伝説〜ヤノベケンジ×水都大阪2009〜

┗10月18日(日) 24時50分ー25時50分
大阪出身の現代美術作家、ヤノベケンジさん(43)はこの夏、新作に挑んだ。その名はアート船「ラッキードラゴン」。水の都の復活を掲げたイベント「水都大阪2009」のために制作されたこの巨大な竜は、ナニワの水辺を縦横に走り回っては火や水を噴くパフォーマンスで観客を魅了した。番組では、総勢100人を超える人たちが関わった、5ヶ月に及ぶ制作過程に密着しながら、彼の発想の原点と作品に込めた思いを探る。

逃げる司法

┗9月20日 24時50分ー25時50分
現在、この国で再審開始の決定が出ている事件が二つある。一つは最近注目を集めた足利事件。そしてもう一件は05年に再審開始が言い渡された布川事件である。どちらも検察によって 冤罪をでっち上げられ、裁判所がこれを見抜けなかった為に 無期懲役を言い渡された事件である。二つの事件に注目し、 足利事件では「冤罪を見抜けない裁判所」、布川事件では 「証拠を隠し続ける検察」の観点から日本の冤罪の構造を探る。

哲嗣の未来 〜混合型血管奇形との闘い〜

┗8月9日 24時50分ー25時50分
久野哲嗣くん(3歳)は左足に混合型血管奇形という病気を抱えている。血管やリンパ管が混ざり合ってあざのようなかたまりが でき、衝撃によって大量出血する恐れがある原因不明の病気だ。しかし、症例が少なく医学的な研究が進んでいない。このため2年前に設立された患者会は国に難病への指定を求めているが、社会保障費削減のなか、実現していない。病気と闘う哲嗣くんと両親の日常を追うとともに、難病指定の問題点を考える。

おばさんのカレー  〜ある保護司の取り組み〜

┗7月19日 24時50分ー25時50分
罪を犯した人たちの更生と自立を支援する保護司。東京・江東区に住む主婦、中澤照子さん(67)もその一人だ。保護観察対象者を月に2回、自宅に呼んで面接し、生活指導や助言をしている。
ときには期待を裏切られたりすることもあるが、「何事も手間ひまをかけることが大事」という中澤さんは、地道に対象者と向き合い、 信頼関係を築いている。その活動に密着するとともに、地域での犯罪防止の取り組みの大切さを考える。
歩んでいきたい もう一度〜61歳・中途失明からの再挑戦〜

┗6月21日 24時50分ー25時50分
目の病気によって徐々に視力を失い、54歳で失明した山下泰三さん(61歳)。会社を辞め、一時は人生に絶望しかけたが、ある時、乗馬を体験したことが転機となり、生きる意欲を取り戻す。いま山下さんは自ら乗馬を楽しむだけでなく、さまざまな障がいを持つ子どもたちにも馬と触れ合う機会を提供しようと定期的に乗馬会を開催している。番組では失意を乗り越えての再チャレンジの日々とこれを支える夫婦の絆を描き出す。
  DNA鑑定の呪縛

┗5月17日 24時50分ー25時50分
1990年5月、栃木県足利市で4歳の女の子が殺害された。1年半後、一人の男性が逮捕された。DNA鑑定が決め手だった。しかし今年、再鑑定によってこの鑑定が間違っていたことが明らかになった。再審が開始される可能性が出てきた。しかし、92年に起きた殺人事件で犯人とされた男性は、全く同じ鑑定法で有罪とされ、死刑判決を受けていたが、去年、死刑が執行されていた。国家が無実の人を処刑してしまった可能性もある。
  私は告発する 〜54歳、左遷された男〜

┗4月26日(日)24時50分〜25時50分
本来、社会や組織の利益につながるはずの内部告発。 しかし、実際には組織とのあつれきから告発者が疎外され、孤立することがある。社内の不正行為を内部告発した三菱重工の男性社員は報復人事を受けたとして会社相手に裁判を起こした。これに対し会社は、人事異動は年齢や能力などを考慮したもので、内部告発とは関係ないと反論している。 さまざまな事例を通して、内部告発をめぐってときに鋭く対立する組織と個人の問題を考える。
  十六歳の瞳 〜ボクサー 里樹の挑戦〜

┗3月15日(日)24時30分〜25時30分
千葉県内の高校1年生、松井里樹君は、3歳から元アマチュアボクサーの父の手ほどきを受け、小学校卒業時には「200年に1人の天才」と言われるほど将来を嘱望されていた。だが、中学1年のとき、練習中にボクサーにとって致命傷ともいえる目のケガを負ってしまう。医師から「ボクシングを続けるのは難しい」と告げられた里樹君だったが、いまも世界チャンピォンを目指し練習を続けている。父と二人三脚で夢を追う日々を追う。
  曲技飛行士 〜サニーの見た空〜

┗2月15日(日)24時30分〜25時30分
横山真隆さん(32)は、日本に現在2人しかいないアクロバット飛行のパイロットだ。アメリカで日本のアクロバット飛行の草分け、故岩崎貴弘さんと知り合い、帰国。2人でコンビを組んで大勢の観客を魅了したのも束の間、4年前、岩崎さんは訓練中に事故で亡くなった。そしていま、横山さんは師の遺志を継いで各地の航空ショーで華麗な技を披露している。その妙技と、日本ではまだなじみのない"曲技飛行士"の日々を紹介する。
  二番・セカンド 土井

┗1月18日 24時45分〜25時45  いつもより15分遅くなっています。
かつて長嶋・王などとともに全盛期の巨人で活躍した元プロ野球選手、土井正三。彼は名声を得た現役時代とはうって変わって、オリックスの監督時代に「イチローの才能を見出せなかった」などとして評判を落とすことになった。彼はいま重い病の床にある。彼に対する世評は正しいのか。番組はV9という偉業を達成した川上野球の申し子とも呼ばれた男の足跡を、ある象徴的なプレーをめぐる逸話や関係者の証言でたどる。
  息子は、工場で死んだ 〜急増する非正規労働者の労災事故〜

┗12月14日 24時30分〜25時30分
去年、滋賀県内の大手住宅設備メーカーの工場で39歳の男性が労災死した。死亡した男性について労働基準監督署は、請負労働者を装いながら派遣労働者として働く"偽装請負"と認定した。しかし、メーカーは直接の雇用関係がないとして事故の責任を認めなかったため、男性の両親は提訴に踏み切った。
近年、非正規労働者の労災が急増している。雇用だけでなく、職場の安全さえも十分配慮されていない非正規労働者の現状を伝える。
  ひきこもる大人たち〜閉ざされた心と向き合う〜

┗11月16日 24時30分〜25時30分
NPO法人「京都オレンジの会」の山田孝明代表は長年、ひきこもりの人たちの社会復帰を支援してきた。社会と接触を断ち、心を閉ざしてきた人と少しずつ人間的なつながりをつくることから始まる地道な取り組みは、いつも手探りだ。番組では山田代表の活動とともに、ひきこもりの子どもを抱える親やひきこもりを乗り越えた若者取材、平均年齢が30歳を超えるなど高齢化が進む現状と「脱ひきこもり」の道筋を探る。
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