ルールガイド
基本ルール
難しそうに思えるルールも基本さえ理解すれば意外に簡単。その基本について説明しよう。
まず覚えたいのは“ラグビーは陣とりゲーム”だということ。陣地をとる、つまり前進するには「ボールを持って進む」「キックをする」この2つの方法しかない。ボールを前方に投げるのは反則。パスするときは後方へ投げなければならない。
こうして前進していって、目指すはゴールラインの向こう側、インゴール。ここにボールを持ち込んで地面につければトライとなる。選手たちがひとつのボールをめぐって激しい攻防を繰り返すのはこのトライをとるためだ。
キックオフ
グラウンドの中央に置かれたボールを一方のチームの選手が蹴って試合開始。これをキックオフという。
全国高校ラグビー大会では、30分ハーフ、5分以内の休憩(ハーフタイム)を挟んで戦う。
ポジション
フォワード(FW)
【1】左プロップ | スクラムの柱になるポジション。後方の選手の力がここに集中する。身体が大きく首が太い頑丈なタイプが多い。右プロップも同様。 |
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【2】フッカー | スクラムの前列の真ん中にいて、スクラムハーフが投げ入れたボールをかき取る役目をする。がっちりしていて器用な人。 |
【3】右プロップ | 左プロップと同様。 |
【4】左ロック | スクラムの中心。ラインアウトなどでボールを取るときにも活躍する。背が高く、力の強い人。右ロックも同様。 |
【5】右ロック | 左ロックと同様。 |
【6】左フランカー | スクラムの外側にいて、すぐに走りだせる位置にいることから、ボールとともに動き回りタックルしたり味方のサポートをするのが主 な役目。身体が大きく足の速い人。右フランカーも同様。 |
【7】右フランカー | 左フランカーと同様。 |
【8】ナンバー8 | フォワードとバックスをつなぐ重要なポジション。フォワード8人のまとめ役でもある。身体が大きく、攻守の判断がすぐにできる人。 |
バックス(BK)
【9】スクラムハーフ | フォワードが獲得したボールを素早くバックスに渡す役目。すばしっこく、小回りのきく選手。 |
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【10】スタンドオフ | バックスの中央にいて、攻撃を組み立てる役目。キック力があって、冷静に状況判断ができる人。 |
【11】左ウィング | ボールを持って走るのが主な役目。俊足選手が務める。右ウィングも同様。 |
【12】左センター | 突破力やキック力があり、パスやタックルも上手い選手。右センターも同様。 |
【13】右センター | 左センターと同様。 |
【14】右ウィング | 左ウィングと同様。 |
【15】フルバック | 最後尾にいて守りをかためる。また、時にはバックスラインの攻撃に参加することもある。タックルが強く、キック力がある人。 |
得点方法
【1】トライ(T)…5点 | ボールを相手陣地の奥後方にあるインゴールに持ち込んで地面につける。どのチームもまず第一にこのトライをねらう。相手のインゴールに入るということは陣取りの最終目標でもあり、得点も一番大きい からだ。それになによりトライをあげるとチームの士気があがる。 |
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【2】ゴール(G)…2点 | トライをすると与えられる得点チャンス。ボールを地面においたプレースキックやドロップキック(ボールを地面に落として、跳ね返った瞬間に蹴る方法)でゴールを狙う。ゴールポストの間とクロスバーの上を超えると得点。ゴールキックの位置はトライした地点からフィールド方向へタッチラインと平行した線上なら、どこから蹴ってもいい。ということは、トライする地点がゴールポストの真 下に近ければ近いほどゴールキックが簡単になるわけだ。 |
【3】ペナルティゴール(PG)…3点 | 相手の反則により与えられる得点チャンス。反則を得た地点からプレースキックかドロップキックでゴールを狙う。 |
【4】ドロップゴール(DG)…3点 | プレー中、持っているボールをドロップキックしてゴールを狙う。トライがなかなかとれない時とかゴールポストの正面近くにきてフリーの状態になった時、あるいはキックに自信を持つ選手がボールを持った時といった条件が揃わないとみられないプレーだ。フリーキックでは、ドロップゴールによる得点を狙うことはできない。ただし、フリーキックからボールが展開されて、相手プレーヤーによってそのボールがプレーされたあとのボールであれば可能である。なお、フリーキックからのプレーがデッドとなり、次の展開になればその限りではない。 |