Q1あなたの仕事を教えてください
事業局は、テレビの告知力を生かしながら、様々なジャンルのイベントを作る部署です。音楽、食フェス、落語、お笑い、演劇などの企画や演出といった制作面はもちろんのこと、チケット販売や協賛金集めなどの収支の管理まで、幅広く携わります。
私は現在、約40年続くMBSの歴史あるイベント「OTOBUTAI」をメインで担当しています。
「OTOBUTAI」とは金閣寺や法隆寺といった、世界遺産に登録されている寺院などを舞台に、毎年開催される一夜限りの奉納コンサートです。単なる「お寺での音楽イベント」ではなく、その寺の歴史や信仰を紐解き、毎年、オリジナルのテーマを設定してコンサートの演出をゼロから考えています。お寺の祈りと音楽、舞踊などの芸術が融合した、世界で唯一無二のステージをチームで作っています。2026年は、京都の皇室ゆかりの寺院である御寺・泉涌寺で公演を行います。

Q2印象深い瞬間は何ですか
芸術が生まれる最前線に立ち会える瞬間です。2025年には、大ヒット映画『国宝』の音楽を手掛けた原摩利彦さんとタッグを組み、京都の醍醐寺でOTOBUTAIを開催しました。世界で活躍するアーティストの方々と議論を重ね、一年かけて作り上げた舞台が観客の心に届く瞬間は心が震えます。

また、入社7年目のときに「OTOBUTAI」の演出を任せていただく中で、伝統へのリスペクトを大切にしながらも若い世代や世界にも知ってもらえるイベントにしたいと思い、イベントのロゴを見直したり、公式サイトをゼロから作り直す「リブランディング」を行いました。
「〇〇寺音舞台」と毎年イベント名が変わっていたものを、世界発信も目指して、英語表記の「OTOBUTAI」に統一。多くの方々に存在を知ってもらえるようにSNS発信も始めました。リブランディングの結果、国内外を問わず第一線で活躍するアーティストから「OTOBUTAIに出演したい」と言っていただける機会も増え、挑戦して良かったと心から感じます。
Q3MBSの「基金・スカラーシップ制度」について
MBSには海外での自己研鑽や調査・研究を希望する社員に対し、100万円を上限に会社が費用を補助する「基金・スカラーシップ制度」があります。
私はこの制度を利用して、南フランスとロンドンへ行きました。目的は、国際的な音楽祭の運営を学ぶこと、そして将来のイベント出演に向けたアーティストへの直接交渉です。世界で活躍するアーティストが集う国際音楽祭で演出を学んだほか、フランスの国際音楽祭では、初めてフランスで演奏をする日本人のピアニストにお会いし、「MBSのイベントにも出演していただきたい!」と思い、現地で直接お話をしました。その後、MBSの「サントリー 1万人の第九」に出演してもらえることが決まったときはとても嬉しかったです。
関西に軸足を置きながらも、世界へ飛び出して勉強させてくれる環境がある。この経験は、MBSに入って良かったと思える素晴らしい財産です。

休日の過ごし方
会社は大阪にありますが、小さい頃から憧れだった京都に、入社1年目から住み、茶道を学んでいます。茶道というと「抹茶を点てて飲むこと」と思われがちですが、実は奥深く、日々の軸を整えてくれるものだと感じます。
たとえば「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という言葉。雨の日も晴れの日も、毎日が良い一日だという意味ですが、仕事で忙しいときこそ、この言葉に救われます。
着物を着て、静かな茶室で、風の音、雨の音を聴き、お点前に集中すると、気持ちがリセットされる気がします。季節の美しさに触れ、小さな喜びを丁寧に見つける。そんな当たり前のことが、月曜日からまた頑張るための、ささやかなエネルギー源になっています。
Q4MBSにぴったりな人は?
MBSは、若手に大きな裁量を与えてくれる会社です。私はラジオ営業部時代、大好きだったピアニストのラジオ番組を入社3年目で立ち上げました。その経験は今、事業部でイベントの仕事をする際の人脈にも繋がっています。「挑戦したい」と声を上げれば、若くてもプロデューサーとして「作りたいもの・届けたいもの」を形にさせてもらえる文化があります。
だからこそ、「自分はこれが好きだ」「こんな価値を世の中に届けたい」という強い情熱を持っている人がぴったりだと思います。それが社会的な意義であれ、個人的な趣味の延長であれ、突き詰めれば必ず誰かの心を動かす力になります。人との出会いが好きで、何かに夢中になれる。そんな方と一緒に働けるのを楽しみにしています!

強い情熱を突き詰めれば
必ず誰かの心を動かす