◇社会人野球JABA京都大会 予選リーグBブロック◇大阪ガス5―0Honda鈴鹿(24日わかさスタジアム京都)

大阪ガス注目の最速148キロ右腕、入社2年目の秋山功太郎投手(23)がHonda鈴鹿戦に先発し、9回90球5安打4奪三振無四死球無失点。100球未満の完封勝利「マダックス」を達成した。

初戦の東芝戦ではリリーフで1回無失点。「ストレートでファールが取れた。球速というよりは、ストレートと分かっていてもファールを打たせたり、詰まらせたり、空振りを取れるボールを目指してやってきた。そこにフォーカスをあててやってきた」と手応えを口にしていたが、中1日の登板で見事な投球を見せた。

峯岡格監督(50)も「ボールに力がある。ストライクゾーンで勝負して、ファールを打たせて自分のカウントに持っていき、打ち取る投球が出来る投手」と秋山を評価する。1年目の昨季は、リリーフで公式戦6試合に登板。去年4月のJABA京都大会では2勝をあげるなど、1年目から存在感を見せた。しかしその後は故障もあり、なかなかチームに貢献できず悔しいシーズンとなった。

中学時代は投手と外野手だったが、広陵高時代は捕手に転向。河野圭(広島)、高太一(広島)とバッテリーを組み、3年春の甲子園に出場した。主将だった秋山は選手宣誓の大役も務めた。しかし、「投手として勝負したい」と青学大では投手に再転向。青学大時代は、同期の下村海翔(阪神)、常廣羽也斗(広島)、松井大輔(NTT西日本)に隠れた存在ではあったが、ポテンシャルの高さを買われ、大阪ガスに入社した。

今シーズン開幕前、「目標は、チームとして掲げている都市対抗、日本選手権の2大大会優勝。要となる試合で先発して、チームの勝利に貢献したい。個人的には150キロを目指したい」と力強く話していた秋山。まずは日本選手権出場権を得るために、今大会の優勝を目指す。

◆秋山功太郎(あきやま・こうたろう)
2001年10月26日生 岡山県出身 181㎝80㎏ 右投右打 
広陵高(広島)~青山学院大学~大阪ガス
好きな食べ物 ブリの寿司

◆取材・文 金山泉(かなやまいずみ)
MBSアナウンサー。1982年6月5日生、新潟県上越市出身。野球とB’zをこよなく愛する。投手として首都大学リーグ2部で通算11勝(8敗)をマークした。