4月13日に始まった大阪・関西万博。夜の時間帯は、日中とは違った万博が楽しめます。幻想的な夜景に、世界の美酒も。2人の記者がその魅力に迫りました。

日没後に毎日開催!光と水が織りなす”水上ショー”

 日が暮れて大屋根リングの明りが映える会場。万博は夜10時まで楽しめます。

 午後7時ごろ。

 (山本晴菜記者)「ウォータープラザに人だかりができていますね、ちょっと行ってみましょう」

 訪れたのは光と水が織りなす約25分の水上ショーです。水のスクリーンに色鮮やかなキャラクターたちが描かれます。この水上ショーは会期中、ウォータープラザエリアで毎日、日没後に開催されています。※観覧には予約が必要
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 (ショーを見た来場者)「迫力があってこれからも自然を大切にしようと思いました」

パビリオンで各国のお酒を楽しめる

 酒好きの記者が訪れたのは北欧5か国によるパビリオン「ノルディック・サークル」(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)。ここで味わえるのは、北欧のビールです。

 まず、スウェーデンの「ブリュースキ」(税込み2150円)を飲んでみると…

 (森亮介記者)「すごいですね、甘みが際立ったビール。コクがキャラメルのような味わいが後からくるような感じで、すごくおいしいです」

 続いて、フィンランドの「サンデルス」(税込み850円)のお味は?

 (森記者)「日本のビールに近い味わいですね。辛口でキレのある味で、飲みやすくていくらでも飲めちゃいそうです」

 遊び心の効いたデザインはさすが北欧。現地では、どれもポピュラーなお酒だということです。
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 リゾートのような雰囲気が漂うシンガポールパビリオン。ここで飲めるのは、シンガポール・スリング(税込み1700円)。ジンをベースに数種類のリキュールをパイナップルジュースで割ったカクテルで、アルコール度数は約20%と強めです。

 (森記者)「すごくエキゾチックでトロピカルな味わいです。お酒好きの大人にぴったりの逸品ですね」

 お酒に強い人はぜひ飲んでみては?

夜だからできるプロジェクションマッピングも見どころ

 夜の会場を歩き続けると…

 (山本記者)「こちらオマーンパビリオンですね。地面が水面のようにキラキラしていてとってもきれいです」

 壁にはプロジェクションマッピングも投影され、幻想的な美しさを醸し出しています。
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 続いては、万博の開会式が行われた「EXPOホール」です。毎日、日没後に2回、未来への希望をテーマにした色鮮やかなプロジェクションマッピングが投影されます。※各回約15分
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 演出を手がけたディレクターに話を聞くことができました。

 (AVA Animation & Visual Arts エマさん)「この万博のテーマが『持続可能性』と『共に未来を想像すること』なので、私たちは観客に『私たちは皆ひとつであり未来の実現に向けて共に取り組める』ということを思い出してもらいたかった」

飲酒が禁止の国ではノンアルカクテルを!

 最後はクウェートパビリオン。すごくいい香りがしますが…どんなお酒があるのでしょうか。

 (SIDRA バーマネージャー エリーさん)「(Qお酒はある?)いいえ、クウェートパビリオンでお酒は飲めません。クウェートはイスラムの国なのでモクテル(ノンアルコールカクテル)を提供しています」
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 イスラム国家のクウェートでは飲酒は禁止。バーテンダーのエリーさんが作ってくれたのは、中東に多いデーツという果物と日本の柚子を合わせサフランを添えた万博特別メニューのノンアルコールカクテルです。

 (森記者)「すごく爽やかでサフランの香りもすっと鼻から抜けていく。クウェートのデーツと日本のゆずが仲良く手を取り合った、そんな優しい味がします」
 (エリーさん)「クウェートパビリオンのレストラン『SIDRA』で待っています」

 大人の雰囲気が楽しめる「夜の万博」。ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。