万博会場の大屋根リングなどに虫が大量に発生している件について、大阪市の横山市長は「すでにかなりの虫がいます。早く対策をできるようにしたい。生物に関する技術職が市にもいるので協会などと連携し、効率的で効果的な方策を指示している」と話しました。

 大阪・関西万博の会場でハエの一種「ユスリカ」が大量に発生し、博覧会協会などが対応に乗り出しています。「ユスリカ」は見た目は蚊に似ていますがハエの一種で、蚊のように血は吸わないものの大量に発生していて、不快感を訴える声が上がっています。

 5月21日の会見で、大阪府の吉村知事は、「ユスリカが多く発生していて、口が退化しているので、蚊のように血を吸ったりしないが、多く発生しているので対策すべき」と考えを述べました。そのうえで、大阪府として、包括連携協定を結んでいるアース製薬に協力を要請したということです。吉村知事は、「アース製薬からは快諾いただいて、実務的にはこの月曜からやり取りがはじまっています。」としたうえで、「わたしからもアース製薬の社長に直接お願いし、社長から『できる限り協力させてもらいます』と返事をもらった」と話しました。

 また、大阪市の横山市長は22日の会見で「虫の大量発生はSNSでも話題になっている。市にも生物に関する技術職がいるので、協会、府、民間事業者と連携したい。効率的で効果的な方策を指示している所です。必要に応じてしっかり連携しながら協会と府とアース製薬と協会でも他の企業と含めて当然意見を聞いたり、協議をしてきているようなので、しっかりコミットしてより効率的で効果的な方策を検討するよう指示をしています」とコメントしました。

 アース製薬は、取材に対し「万博会場におけるユスリカ対策につきましても、大阪府からのご要請を受け、これまで培ってきた害虫対策に関する知見や技術を活用し、協力体制について協議を進めている段階」としています。