20代の女性を階段から突き落とし殺害しようとしたとして、大阪府警が男を逮捕したことがわかりました。

殺人未遂と邸宅侵入の疑いで逮捕されたのは、大阪府堺市北区に住む三宅健史容疑者(46歳)です。

警察によりますと、三宅容疑者は今年4月、大阪府内のマンションで階段の上から20代の女性の背中を突いて踊り場に転落させ、さらに倒れた女性の顔を踏みつけるなどした疑いが持たれています。

女性は右膝関節や腰を打撲する全治およそ2週間のけがをしました。

■ストーカー規制法違反の疑いで先に逮捕

警察がけがをした女性の交遊関係を捜査したところ、一方的に好意を寄せている人物として三宅容疑者が浮上。

事件後も女性の自宅付近で複数回のつきまとい行為を確認したことから、ストーカー規制法違反の疑いで三宅容疑者を逮捕したということです。

■女性の自転車にGPS発信器をとりつけ位置情報を取得

その後の捜査で、女性の自転車にGPS発信器が取り付けられていることが分かり、三宅容疑者を取り調べると「被害者の位置情報を取得していました」と話したということです。

自転車が女性の自宅やアルバイト先などに近づくと、三宅容疑者のスマホに通知が行く設定になっていました。

三宅容疑者は位置情報を無承諾取得したストーカー規制法違反の罪ですでに起訴されています。

■SNSでは一方的な好意か

警察によると、三宅容疑者は女性が働く小売店舗の常連客で、顔見知りではあったものの、交際関係だったことは一度もないということです。

警察が2人のSNSのやり取りを確認すると、三宅容疑者が食事にしつこく誘い、女性が断っているなど、一方的に好意を寄せているとうかがえる内容が多かったということです。

■殺意は否認「SNSをブロックされ腹が立った」

三宅容疑者は逮捕後の取り調べに対して「認識の違いがあります。後ろから抱きしめるように羽交い絞めにして、後ろに力いっぱい投げました」と話しているものの、殺意は否認しています。

一方で、殺人未遂での逮捕前の供述では「被害者からSNSをブロックされたことに腹が立ち犯行を決意した」と話していたということです。