京都市内のホテルで、結婚披露宴で提供されたコース料理を食べた30~60代の男女9人が、嘔吐や下痢などの症状を訴え、発症した7人からノロウイルスが検出されました。保健所はノロウイルスによる食中毒と断定し、披露宴会場の料理を担当する厨房に3日間の営業停止命令を出しました。

京都市によりますと、5月15日にリーガロイヤルホテル京都から「11日に結婚披露宴を挙げられた出席者から、出席者45人中7人が下痢、嘔吐の症状を呈している旨の連絡があった」と届け出があったということです。

保健所が調査したところ、11日にホテルで結婚披露宴をとり行った1グループ45人中少なくとも30~60代の男女9人が嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えていることがわかりました。

【提供されたコース料理】
「祝い膳、煮物のお椀、お造り、鯛のグリルとラングスティーヌのカダイフ巻きのフリット海老のうまみソース、ゆずシャーベット、牛ヒレ肉のロースト飾り野菜添え、クレープフランベ、バニラアイス、コーヒー、ケーキ」

保健所が検査したところ、発症者のうち7人と調理従事者1人からノロウイルスが検出されたということです。

保健所は発症者7人が共通する食事が披露宴会場で提供された食事のみであることや、ノロウイルスが検出されたことなどから、ノロウイルスによる集団食中毒と断定し、ホテル内の披露宴会場の料理を担当する厨房に3日間の営業停止命令を行いました。