病魔退散や魔除けを祈り、ハート型のうちわが奈良の唐招提寺の境内を舞いました。

 鐘の音を合図に、僧侶がハート型のうちわを放り投げます。『うちわまき』と呼ばれるこの行事が行われる5月19日は、鎌倉時代に唐招提寺を再興した覚盛の命日。覚盛が蚊をたたこうとした弟子に「自分の血を与えるのも修行」と諭した故事にちなんでいて、うちわは蚊を追い払うためのお供えです。

 (兵庫県から訪れた人)「落ちたのではなく、飛んできたのを取れてよかった」
 (奈良市から訪れた人)「健康で平和な1年になればいいかな」