大阪・関西万博の夜間帯の来場を促すため、万博の国際機関であるBIEや大阪府市が、閉場時間を1時間延長し午後11時までとする案を提案していることについて、大阪市の横山市長は輸送機関の1つである大阪メトロに関して、「遅い時間も含めると利用は少ないと認識しているので、余裕はあるのではないか」などと言及しました。
大阪・関西万博の閉場時間は現在、午後10時となっていますが、関係者によりますと、17日にBIE「博覧会国際事務局」のケルケンツェス事務局長が、大阪府の吉村洋文知事と大阪市の横山市長との英幸市長との会談の中で、閉場時間を1時間延長し午後11時とするよう提案し、その後主催する博覧会協会にも伝えたということです。
大阪市の横山市長は延長案について、「東西ゲートの最適化、西ゲートの活用を上手くやっていく必要があると協議した。夜の部をより有効に活用していく必要あるというのが事務局長の問題認識だった」などと述べました。
また、来場者の満足度という意味で夜の時間帯の活用をすることで、昼から夜への混雑回避につながるのではないかという見解も示しました。
現状、閉場時間前の午後7時に閉まるレストランもあることを明かしたうえで「閉場時間を後ろに延ばすとパビリオンを閉める時間も余裕ができる」などと述べました。
また、交通機関の1つである大阪メトロについて、現状、午後9時ぐらいから多くのスタッフや来場者が帰り始めていて、午後11時や午前0時台の電車はほとんど使われていないとしたうえで、「メトロに関しては遅い時間も含めると利用は少ないと認識しているので、利用の余裕があるのではないかということをある程度伝えました」と言及しました。