京都の駅で特殊な鏡の設置が進んでいます。その理由とは…。
京都府京田辺市の近鉄新田辺駅。そこのエスカレーターに貼られているのが、普通の鏡よりも広い範囲が映る特殊な作りの鏡で、背後も確認できます。
京都府警が今年1月から13の駅に設置しているこの鏡。目的は盗撮の防止です。警察によりますと、去年1年間に府内で摘発された盗撮事件は336件で、このうち3割以上がスマートフォンを悪用するなどした駅構内での被害でした。この鏡の設置後、背後を確認する人は設置前の5%から20%ほどに増えたということで、京都府警は今後さらにこの鏡を駅に設置する方針です。
(京都府警・犯罪抑止対策室 井浩幸室長)「最終的にはミラーがなくても後ろを振り向こうかという行動の変化につながれば、被害にあう方は減るでしょうし、犯罪の抑えこみにつながるかと期待しています」