5月1日に大阪市西成区で小学生7人が車にはねられ重軽傷を負った事件で、逮捕された28歳の男の刑事責任能力を調べるため、大阪地検が男を鑑定留置に付すと発表しました。

 東京都東村山市の無職・矢沢勇希容疑者(28)は、5月1日に大阪市西成区の千本小学校の近くで、下校中だった小学生7人を車ではねて重軽傷を負わせたとして、殺人未遂の疑いが持たれています。矢沢容疑者は「全てが嫌になり、小学生をひき殺そうとした」などと供述しているということです。

 この事件をめぐり大阪地検は、矢沢容疑者の犯行当時の精神状態を調べ、刑事責任能力の有無を判断するため、5月16日から9月1日まで矢沢容疑者を鑑定留置に付すと発表しました。鑑定留置を経て、矢沢容疑者が起訴されるかが決まります。

▼東住吉区の小学校近くの防カメにも容疑者が運転する車…小学校を物色か

 この事件をめぐっては、事件前、矢沢容疑者の運転する車が、大阪市東住吉区の別の小学校近くを走行する様子が防犯カメラに映っていたことが、新たにわかりました。

 大阪府警は、矢沢容疑者が小学校を物色していた可能性もあるとみて捜査しています。