おととし4月に、奈良県十津川村の熊野古道を訪れ、行方が分からなくなっていたアメリカ人女性。警察は今年4月に見つかった大腿骨が、行方不明の女性のものと一致したと発表しました。

 奈良県警によりますと、行方不明となっているのは、アメリカ国籍のウームラッド・パトリシア・ピーツェンさんで、おととし4月10日の朝、奈良県十津川村五百瀬の民宿を出て、熊野古道を通って別の民宿に向かう中で行方がわからなくなっていました。

 警察は年齢(60歳)や身長(157センチ)、当時の服装(ピンク色の上着、黄色のリュック)、女性の画像を公開して情報提供を呼びかけ、これまでに女性のリュックサックが見つかっていました。

▼今年はじめて骨が見つかる

 警察によりますと今年4月、捜索チームに参加したアメリカ人男性が、十津川村五百瀬の「榎谷」と呼ばれる沢で、左の大腿骨1本を発見。その周辺からはポーチや日用品も見つかったということです。

 その後のDNA鑑定により、この骨が行方不明の女性のものと判明したということです。

 警察は女性が死亡したと判断し、これまでの捜査状況から事件性はないとみています。

 ただし、女性がどういう経路を経て行方不明になったのか、引き続き女性についての情報提供を求めています。