日本人の主食であるコメの価格高騰。5月12日に発表されたスーパーのコメの平均価格(4月28日~5月4日)は、18週ぶりに下落に転じましたが、下がったのはわずか19円。5kg当たり4214円と依然高い状況が続いています。
JA全中の山野会長は現在のコメの価格について…
(JA全中 山野徹会長)「決して高いとは思っていない。あまりに高値に推移すると消費者離れというのが出てまいります。作る側も消費者もお互いに納得のいけるような適正価格であろうと思います。適正価格というものを求めている」
実際のコメ農家は現在の価格についてどのように感じているのでしょうか?
(コメ農家 三宅寛穂さん)「価格が上がり続けても消費量が減らないのであれば、うちとしても収益が上がるけど、そういうわけにはいかないと思う。5kg3000円台ぐらいのほうが消費も伸びて生産も生まれると思う。(Q現在の価格よりより1000円近く下がったほうがいい?)消費が伸びないことには話にならない」
一方、消費者側が考えるコメの適正価格は?現在のコメの価格について街の人に聞きました
「高いと思います。前と比べて上がった」
「せめて5kg4000円を切ってほしい」
「主食がお米やから結構食べるんですよ。年寄り2人やけど。前の値段(5kg2000円)に戻ってほしい」
「正直めっちゃ困ってます。中学生もいるんで家計に直結してくる。食費がすごいことになっていて。せめて5kg3000円ぐらいには価格が落ちてほしい。子どもも白米が好きなんで。子どもにはむしろお米を食べって言ってあげたいじゃないですか。好きなだけ食べって」
今後、コメの価格はどうなっていくのか?コメの流通に詳しい専門家は…
(流通経済研究所 折笠俊輔主席研究員)「数年前は5kgで2000円とかでしたけど、生産者の生産費も上がってる。農薬も肥料もトラクターの燃料費も全部上がってしまっている。消費者の方は安ければ安いほうがいいというのは当然あるんですが、5kg2000円という相場にたぶん戻ることはない」