兵庫県の斎藤知事を告発した元県民局長の私的情報などがSNS上に流出した問題。第三者委が13日に報告書を公表しました。公表を受け斎藤知事は「漏えいが県職員の可能性が高いと出ました。法律に基づく情報を保有しておくことが大事な中で重く受け止める」などと述べました。
(斎藤知事)「県保有情報が漏えいしたと、県職員の可能性が高いと出ました。法律に基づく情報をきちんと保有しおくことが大事な中、こういう可能性が高いと出たのは大変残念です。県民の皆様に対してはご心配をお掛けしたことを申し訳ない」
そのうえで「今後は情報セキュリティの強化とともに、個人情報保護に関する研修を受けましたが、各職員に情報管理をきちんとやっていく意識を持っていただくように周知させたい」と述べました。
斎藤知事はこれまで県の保有情報とSNS上の情報の同一性が確認されていないなどとして、SNS上の情報に削除要請を行っていませんでした。第三者委で同一性が認められたことについて問われると。
(斎藤知事)「第三者委の会見でもどなたかのサイトかは伏せられています。削除要請には法的なハードルも一定あります。担当課においてどのような対応を検討するか、今進めている」
▼第三者委「県職員が漏えいした可能性が高い」公益通報に「該当しない」と判断
斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発した元県民局長の公用パソコンに保存されていたとされる私的な情報などが、NHK党の立花孝志氏らに流出し、SNS上で拡散された問題については今年1月、弁護士で構成された第三者委員会を県が設置し、調査を続けてきました。
第三者委員会は5月13日、結果を公表。SNS上で拡散されたものについて、「県保有の情報と同一の可能性が高い」としたうえで、「県職員から漏えいした可能性が極めて高い」としました。
また、情報を外部に流出させた人物の保護が求められる公益通報については、内容や通報先が要件を満たしていないとして「該当しない」と判断。
漏えいは地方公務員法の守秘義務違反にあたるとして13日、容疑者不詳のまま、兵庫県警に告発状を提出したということです。
▼立花氏 情報提供は「県職員からあった」
県の対応について立花氏は13日に次のように話していました。
(NHK党 立花孝志氏)「11月29日金曜日の夜にLINEのトップ画面にスクショが送られてきた。提供者の方から。これは本物だなとすぐにわかりましたので。通報者がやってくれたことは、守秘義務違反に当たるかもしれない。県民に重要な情報を出してくれたのは褒めたい」
職員から情報提供があったと明かしたうえで、「県民の知る権利に応えた」としました。