兵庫県教育委員会は、県内の公立高校の20代の男性教諭が、女子生徒に対してSNSで性的な発言をしていたなどとして、停職3か月の懲戒処分にしたと発表しました。
県教委によりますと、県南部の公立高校につとめる20代の男性教諭は、去年7月に強化担当になった女子生徒と連絡先を交換した数日後、SNSで長時間にわたる通話する中で、『パジャマ姿の写真』を送るよう求めたり、今年2月には深夜に4~5時間ほど通話をし、性的な経験の有無や性的行為についての話をしたということです。
今年2月、女子生徒が他の教員に相談したことで事態は発覚しました。
その後の聞き取り調査で、ほかにも、顧問を務める運動部で、指導中に複数の部員に了承を得ず、両手を腰に当てたり、背中から腰に手をまわしたほか、プレーを指導する際、距離が必要以上に近かったり、部の事務連絡以外でメッセージを時間構わず個別に送るなどして不快にさせたことが明らかになったということです。
また、今年2月に事態発覚後、出勤を控え連絡を取らないよう管理職から指示を受けていましたが、部員らとSNSで連絡を取り、口止めしたということです。
県教委の聞き取りに対して、教諭は「生徒として認識できず、友人のような感覚でやりとりしていた」、「心に残る傷を残してしまい本当に申し訳ない。恋愛感情を持っておらず、性的な意図はなかった」と話しているということです。
県教委は14日、男性教諭に対して停職3か月の懲戒処分にしました。「教職員によるハラスメント行為が発生したことはまことに遺憾である。再発防止に向けて綱紀粛正に一層取り組むように指導していきたい」としています。