公益通報の研修を受けてもなお、“告発者さがし”については相変わらず、「正しかった」と話した斎藤知事。研修の効果はあったのでしょうか。

 (兵庫県 斎藤元彦知事)「職員を含めて考えや意見をしっかり聞きながら、そのうえで、自分はこうしてほしいとしっかり伝えることの大切さが、風通しの良い職場づくりに向けて大事だと痛感しました」

 パワハラなどの再発防止の研修を受けて、感想を語った斎藤知事。今回の研修は、弁護士でつくる県の第三者委員会が今年3月に斎藤知事による複数の行為をパワハラと認定したことなどを受けて開催されたもので、対象は斎藤知事のほか、副知事や幹部職員約200人に上りました。

 研修の中では、県の第三者委員会が一連の“告発者さがし”を違法と判断したことを念頭に、公益通報の専門家による講義も実施。公益通報者の探索が法律で禁じられていることなどについて、大学教授が解説しました。

 しかし、当の斎藤知事は…

 (斎藤元彦知事)「これまで会見で述べさせていただいた通り、県の対応としては適切だったと考えています」

 研修を受けてもなお、「告発者さがしは適切だった」とのスタンスは崩しませんでした。兵庫県庁は「風通しの良い職場」になれるのでしょうか。