北陸新幹線の延伸。福井県小浜市から京都府を縦断する小浜ルートで決まったはずですが、異論を唱える声も上がりました。

 福井県の敦賀まで、去年3月に開業した北陸新幹線。敦賀からの延伸ルートは、小浜市を通って京都府内をトンネルで縦断する『小浜ルート』とする計画になっています。ただ、京都府や京都市が、地下水への影響や財源、建設残土に関する問題などを指摘し、延伸部分の着工の見通しは立っていません。

 5月12日、東京都内で北陸新幹線の沿線にある10の都府県の知事や関西の経済界、約330人が参加する大会が開かれました。この中で石川県の馳浩知事は、京都が訴える課題を踏まえ、こう主張しました。

 (石川県 馳浩知事)「万が一、大きな前提が崩れた場合には、米原ルートも検討してほしい」

 馳知事は米原駅で東海道新幹線につなげるルートも含めて検討すべきだと主張したのです。これに対し、参加者からは…

 (北陸新幹線 与党整備委員会 西田昌司委員長)「これからコースどうのこうのという話は基本的にあり得ない」

 (関西広域連合 広域連合長 三日月大造滋賀県知事)「米原ルートについては、申し訳ないですが、望んでも求めてもおりません。このことは明確に申し上げておきたいと思います」

 結局、12日の大会では『米原ルート』ではなく『小浜ルート』で進めることが決まりました。