ニセの逮捕状を送り付けて警察官をかたる詐欺に注意。被害総額は約4億円に上ります。
今年4月、大阪府内に住む80代の女性が、時価で計約2億7000万円相当の金の延べ棒などをだまし取られました。詐欺に使われたのは「ニセの逮捕状」。女性は兵庫県警の警察官を名乗る男から、ニセの逮捕状の画像とともに「特殊詐欺事件にあなたの口座が使われていて、このままだと逮捕することになる」などとメッセージを送り付けられたということです。
また、府内に住む男性も似た手口で現金約1億3000万円をだまし取られました。いずれも「秘密保持誓約書」などという文章を見せられ、誰かに相談しないよう指示されていたということです。
こうした警察官をかたる詐欺の被害総額は今年に入ってから府内で21億円を超えていて、大阪府警は「逮捕状を画像で送信したりすることは絶対にありません」と注意を呼びかけています。