パワハラなどの再発防止に向けた研修。兵庫県の斎藤元彦知事が幹部職員とともに受けました。

 兵庫県庁などで5月12日午後から行われている「風通しの良い職場づくりのための県幹部職員研修」。弁護士でつくる県の第三者委員会が今年3月に、斎藤知事による複数の行為をパワハラと認定したことなどを受けて開催されました。

 対象は斎藤知事のほか、副知事や幹部職員約200人で、怒りをコントロールして部下を冷静に指導する方法などについて、グループワークを交えながら学びました。

 今回の研修は、去年12月の時点で、県の公益通報担当部署が斎藤知事に受講するよう求めていましたが、公務による多忙などが理由で先延ばしに。5か月経って実現した研修を前に、12日午前、取材に応じた斎藤知事は…

 (兵庫県 斎藤元彦知事)「風通しの良い職場環境づくりに向けて、大事なポイントを学ばせていただいて、しっかりいろんなことを吸収していきたい」

 知事だけでなく幹部職員らも一緒に受講することについては…

 (斎藤元彦知事)「人事委員会や百条委員会からも助言をいただいていますし、管理職の皆さんもそれぞれの組織の責任ある立場ですから」

 斎藤知事をめぐっては、他にも、県の第三者委員会が一連の「告発者さがし」について、公益通報者保護法違反と判断していて、12日の研修では公益通報の専門家による講義も実施されました。

 知事や幹部職員にとって、理解を深める機会となったのでしょうか。