南海トラフ地震による津波災害に備え、和歌山県田辺市では、市民らが列車から高台の市庁舎に避難する訓練が行われました。

 5月10日、警報が鳴り響き、JR紀伊田辺駅付近に止まった車両から市民らが次々に線路に降りていきます。田辺市とJR西日本が合同で実施したこの訓練は、列車の走行中に南海トラフ地震が発生し津波が押し寄せてきた想定で実施。

 JRの社員や周辺の住民など約70人が参加し、指定避難場所である高台の市庁舎へ避難しました。

 (参加者)「上り坂になっている分、体力はしんどかったです。きょう学んだ『率先避難者』になれるように頑張りたいと思います」

 田辺市とJRは今後も訓練を実施し、有事に備えたいとしています。