徳島県立近代美術館は、6720万円で購入したものの贋作だったと発表した作品について、5月11日から無料で公開することを発表しました。

 徳島県立近代美術館は20世紀前半に活躍したフランス人画家が描いたとされる「自転車乗り」を1999年に6720万円で購入しました。しかし、去年6月、「偽物ではないか」と指摘があり、展示をとりやめて調査した結果、ドイツの贋作師ウォルフガング・ベルトラッキ氏の作品だったと発表しました。

 美術館は購入経緯や偽物と判断した理由を説明したいなどとして、5月11日から6月15日までこの贋作を無料スペースで公開し、学芸員による説明会も行うということです。美術館は法的措置も視野に購入元の画廊に返金を求めて交渉しています。