駅のホームに設置された『非常停止ボタン』を故意に押し、JR西日本の列車を遅延させたとして、50歳の男が逮捕されました。男は「車内放送の音が大きい。集中して本が読めず腹が立った」などと容疑を認めているということです。

 警察によりますと、偽計業務妨害の疑いで逮捕された大阪府八尾市に住む50歳の警備員の男は、4月10日と17日の二度、大阪府内のJR西日本の駅のホームで、非常停止ボタンを押して電車を約5分遅延させるなど業務を妨害した疑いがもたれています。

 17日にボタンを押している様子などを駅員が目撃し、警察に通報して逮捕に至ったということです。

 警察の調べに対し、2件とも容疑を認めているということです。

 10日の行為については、「注意の放送がないまま電車のドアを閉め、車掌が楽をしていると思い、遅延させて『すみません』と謝罪させて嫌がらせをしたかった」と供述しているということです。

 17日の行為については「電車内の自動放送の音声が大きいので、集中して本が読めず腹が立った。非常停止ボタンを押して出てきた車掌に『音量を下げろ』と言いたかった」などと供述しているということです。