7日、大阪府の吉村知事は、開催中の大阪・関西万博について入場をスムーズにするために「東ゲートから西ゲートへ歩いての導線を作れないか」、「パークアンドライドの価格の引き下げ」などを博覧会協会へ要望したことを明らかにしました。

 大阪・関西万博では、大阪メトロ夢洲駅の利用客が集まる東ゲートでは開幕以降から午前中の時間帯を中心に満員表示となる日が出ていました。協会によりますと、GW期間中は入場の際の東ゲート運用のパフォーマンスが上がったことなどの状況から、予約の枠を増やすことが可能と判断し、5月6日までのゴールデンウィーク期間中は枠を一定数拡大していました。

 吉村知事はGW期間中に自身が万博会場へ出向いたことを明かした上で、東ゲートに人が集中していることに言及し、「積極的に西ゲートを活用すべき。ゲートそのもののキャパ、枠を増やしてほしいと思います。そうでなければ事実上数は頭打ちするのではないかと感じた」と話し、東ゲートから西ゲートに移動できる導線を作るべきであるとして、博覧会協会に提案したということです。


▼パークアンドライドの値下げも要望

 また、万博のパークアンドライドについて「現状平日は1割、休日が3割の利用であれば改善した方がいい」と述べたうえで「ネックになっているのは値段である。需給の観点から値段を適正な価格に値下げをすべき」と述べました。

 また、「USJやディズニーランドであっても駐車場の料金は3000円台だと思う。万博は基本料金が5000円以上する」とも言及しました。

 さらに、大阪メトロ中央線などメトロ沿線の駐車場に車を停めて会場へ行く人も多く、普段は埋まらない駐車場が満車になっている状況も把握していると明らかにしました。

 博覧会協会ホームページによりますと、万博の自家用車の駐車場は「舞洲」「尼崎」「堺」の3か所があります。基本料金が「舞洲」で5500円、「尼崎」、「堺」で5000円だということです。利用者は駐車場から会場までパークアンドライドのシャトルバスが利用できます。