京都府舞鶴市の子育て交流施設の敷地内で、特定外来生物に指定されている「セアカゴケグモ」のものとみられる死骸や卵が見つかりました。市は、見回りを強化するなどして利用者の安全確保を図るとしています。
◆攻撃性はなし 素手で捕まえたりしない限り、咬まれることはほぼない◆
セアカゴケグモは元々は日本に生息していませんでしたが、1995年に関西地方で確認されて以降、全国で確認されています。港湾地域やそれに隣接する地域で見つかっていて、コンテナなどに付着して日本に侵入した可能性があります。
全体が黒色で背中に赤色の縦の模様があります。おとなしいクモで攻撃性はなく、素手で捕まえたりしない限り、咬まれることはほぼありませんが、気温の高い時期は活動性が高まります。
メスだけ毒を持っていて、咬まれると痛みを感じます。まれに筋肉痛や嘔吐、発熱など重い症状が出ることもあります。
◆清掃中の職員が発見◆
舞鶴市によりますと、市の子育て交流施設「あそびあむ」で5月4日(日曜)の開館前、清掃中の職員が広場前のベンチの下で、メスのセアカゴケグモとみられる死骸を発見。そのベンチの座面の裏側では、セアカゴケグモのものとみられる卵も複数個見つかりました。
けが人は確認されておらず、殺虫剤の散布や安全確認を行ったうえで、4日も含めて予定通り開館しているということです。当該のベンチ周辺以外では、死骸や卵は確認されていないといいます。
舞鶴市は「見つけても触らないよう、各所への貼り紙掲示による注意喚起や、敷地内などの見回りを強化し、利用者の安全確保に努めます」としています。